(これは前の続きです)
>>アニック・ド・スゼネルは数学を専攻した。その後で看護師として働く。
信仰の上では15年ものさすらいが続いた。カトリック教会以外での霊性を求め探した。ある時パリの正教会に足を踏み入れた時、再び「聖霊」に捕らえられた。その聖霊が正教会の司祭コヴァレフスキー神父と、あるユダヤ教のラビとの出会いに導いてくれた。コヴァレフスキー師によって彼女は再びキリストの家に居場所を見つけ、シンボルの世界を知るようになった。ラビによってヘブライ語とヘブライ文字のシンボリズムを学ぶことができた。彼女がそれまでずっといろいろな問いを発し続けてきた聖書が別の意味を持ってあらわれてきた。それまでのフランス語訳とは異なるテキストが出現して彼女の人生を変えた。<<<
Sekko : 彼女が正教会に改宗したのは1958年です。
これがもう少し後だったら、アメリカン・ニューエイジの影響を受けたり、チベット仏教とか「禅」や瞑想系に惹かれたケースだなあと思います。カトリックの第二バチカン公会議による「改革」によってカトリックに戻ったかもしれません。でも、ちょうど絶妙のタイミングで、「古いフランス」の温床だったカトリック教会を離れて、「正教会」というキリスト教異文化やそのルーツであるユダヤのラビと出会ったのは、彼女のその後の研究の恩恵を受ける私たちにとってラッキーなことでした。