(これは前の続きです)
>>>その後、心理療法士となったスゼネルは、トーラーの勉強を続け、50歳を過ぎてから『人体のシンボリズム』を上梓した。これを書くのはまさに聖霊の賜物のようだった。時として、自分の知らないことまでも書くことができたからだ。聖書によって引き起こされた内的な変革によって創られる作品は、完全に作者に属しているものではないことがある。この本のおかげで、スゼネルは、あちこちで講義や講演をするようになり、生きる意味を探す人々に寄り添うようになった。
Sekko : この本は画期的な本だった。人の体を、喜びや苦痛を表現するランガージュの手段としてだけでなく、肉体そのものが解剖学的なディティールに至るまで「読み解くべき一つのランガージュである」というアプローチで、人体と自然、宇宙のマクロコスモスとミクロコスモスの関係を語る壮大な構想を持つものだ。人は「神の似姿」として創られたのだから、神を読み解くように人の体を読み解く。カバラの手法、すなわち生命の樹を10のセフィロトの樹として人体をカバラによって実に細かく説得力を持って説明する。
ユダヤ=キリスト教文化のベースがない人やタロットやオカルトやシンボリズムへの感性のない人には「?」と思えるかもしれないが、ただの衒学趣味ではなく、長年の研鑽の結果だけでもなく、彼女がいうように、どこかそれを突き抜けたような大きな流れの中にある印象の本だ。
スゼネルは2008年に85歳でスピリチュアル人類学研究所を設立した。2018年の秋のセミナーでも95歳の彼女が講演する。
(続く)