日本への往復機内で観た映画のコメントを忘れないうちに記録。
まず日本行きの便で観た邦画2本『終わった人』『22年目の告白』から
『終わった人』
これは原作も映画のことも噂に聞いていて、軽い社会ドラマかと思って見てみたら、意外に説得力があった。
定年後の男が突然居場所を失って生き甲斐を模索するというテーマ。
主人公が東北出身というのが伏線のひとつで、それはすなおに受け入れられたけれど、東大卒でメガバンクに就職できたのに途中で出世から脱落してしまうというのが日本でどのようなリアクションやルサンチマンを生むのかというのがわかるようでわからない。
この夫婦にこの娘という感じは説得力がある。
でも、この設定、まだ62、3歳。私や私の周囲のシニアから見たらいかにも若過ぎる。
舘ひろしってこんなに上手い俳優だったんだ。
でも、その気になればまだ堂々のアクションだってできそうな感じの彼が演じるから救われるので、ほんとうにしょぼくれた生気のない貧相な男がこのシチュエーションならいたたまれない気がするだろうな。
私は周りに職業人として「終わった人」が増える世代なので、身につまされる部分がないとは言えない。
でも、その中には、「終わる」どころか、ほんとうには「始める」こともしないまま年月を重ねてきた人も少なくない、というのが実感でもあるこの頃だ。