これを書いているのは3/11。
フランスではさすがにもう話題に取り上げられていなかったけれど、いつも見ている日本のブログやニュースの多くが3・11の特集などをしている。この時期は日本では卒業式などの年度替わりだから特別な感じもする。
思えば、あの日以降、多くの新しいブログを見ている。偶然行き当たって一度しか見ないブログもあれば、ブックマークして時々のぞくものもある。
で、そのブロガーさんがどんな人だろうと想像を巡らせる時、私は2011/3/11と少し後の記事を検索することにしている。普段は政治や社会のことをテーマにしないほのぼの系のブログでも、あの地震と津波、原発事故の期間は、何らかのコメントを発しているので、その雰囲気で、そのブロガーがどんな方なのか何となくわかるからだ。「こんなブログを書く人はあの時にどういうリアクションをしたのだろう」と気になる。
で、今年の3/11も、何となく原発関連の記事を見ていたら、こんなブログを見つけた。
おそろしい話ばかりだけれど、問題から目を背けてはいけないとあらためて思う。
このブログの中で、水戸巌さんという方のことをはじめて知った。
未亡人の水戸喜世子さんが80代になっても続ける原発批判の活躍がすばらしい。彼女はお茶の水大で物理を専攻していたそうだ。
水戸巌さんはあの小出裕章さんの恩師でもあり、1986年に50代で山で遭難死したそうだ。しかも、当時24歳の双子の息子といっしょに。双子なんて育てるのは大変だ。
その2人がやっと立派に育って京大と阪大で物理学を学んでいたのに、夫と共に、遭難死なんて。
喜世子さんは巌さんのことを世界一優しい人、でも息子たちはさらにいい男だったと語っている。
さぞや無念だったろうなと思って思わず他のお子さんがいないのか検索したら、娘さんがいて喜世子さんをサポートしてきたようだ。ほっとする。