シカゴなどから移住してきたり、リタイア後に引っ越してきたりするアフロ・アメリカンのコミュニティがガーナの海沿い地方にできつつあるそうだ。テレビのドキュメンタリーでやっていたのを視聴した。
インタビューに答える彼ら。
アメリカでの人種差別はなくなっていない。
白人のポリスにいつ撃たれるか分からない。
DNAテストでルーツが分かった。
永住申請もしている。
ここが自分の国なんだと思える。
アフリカには資源があり経済成長の未来がある。
ビジネスができる。
アメリカから持ってくる資金でいい暮らしができるし、ビジネスも始められる。
確かにアメリカは1960年代までは異人種間の結婚も禁止されていたような国だから、21世紀になってもあまり混血が進んでいない。共同体主義の国だ。
ラテンアメリカやフランスの黒人のミックスぶりとはかなり違うなあ、という印象をあらためて受ける。
フランスの旧植民地である北アフリカ出身のムスリムはフランスで差別されているというが、今若者による民主化の波が寄せているアルジェリアなどでは、実は黒人差別が深刻なのだそうだ。
5月はラマダンの月だったから、ムスリムの多い地域のレストランは昼間はがらがらだった。食べている人をよく観察すると、いわゆる白人のフランス人がほとんどで、確かにマグレバン系は見られない。その代わりに黒人の姿が目立つ。白人やユダヤ人なら、宗教上のどんな時期でも、何も守らない人や無神論者もいくらでもいるのだけれど、この時期、マグレバン系の外見をしている人が堂々とレストランなどで食事をするのはかなり居心地が悪い。
その点「黒人」なら、ムスリムかもしれないしカトリックかもしれない。特にベルギー領だったコンゴなどフランス語圏から来ている黒人はカトリックが多い。もちろん、グアダルーペなどの海外県から来ている「黒人」もいる。
ガーナに移住したアフロ・アメリカンはプロテスタントなんだろうな、と想像する。
同調圧力が「外見」で左右されるのは結構つらいだろう。
近年そんなことが増えてきたのは、やはり「イスラム原理主義」の存在感が増してきたからだと思う。