先日、いろいろもめていた次期EU委員長がようやく選出された。
EU大統領とも称される「顔」なので、カリスマ性が期待されるけれど、EU中央銀行の総裁もともに、女性が選出されたことになる。
独・仏という、いかにもな組み合わせ。
2人ともアメリカでのキャリアがあり、親アメリカの連邦主義者だというところはなんだかなあと思うのだけれど、この2人、見た目も堂々としている。
ウルズラ・フォン・デア・ライエンは60歳で、メルケルとも近いCDUのメンバーで、福音ルター派だ。
クリスティーヌ・ラガルドはカトリック家庭の出身。教師の家系の長子で下に弟3人16歳で父を亡くす。弁護士。ライエンの方は代々医師の家系で、なんだか典型的な「ドイツ」という感じ。本人も医学博士号を持っている。メルケル同様「理科系」イメージ。
防衛大臣という強面のポストにいた。
ところが、少女の時に母親や兄弟たちと歌を歌っている動画があっという間に広がった。
これを見ていると、『サウンド・オブ・ミュージック』ですか、という感じだ。
でも、かわいい。今も面影がある。
一見櫻井よしこさん風。
彼女も男兄弟がたくさんいる中の紅一点という雰囲気だ。
ラガルドは離婚しているが2人の息子がいる。パートナーはいる。
ライエンには同世代の医師の夫がいて、なんと、7人の子供がいる。
生年月日からすると双子も一組いるようだ。
息子はやはり2人で、娘が5人。20歳から31歳(この子が長子が息子)。
セゴレーヌ・ロワイヤルの4人の子供もすごいなあと思ったけれど、こういう女性たちって、なんだかもともとの体力、パワーがすでに人並外れている気がする。
あるフランスのジャーナリストが、僕は子だくさんが好き、だからライエンのファン、などと口に出していた。
うーん。
私は、なかなか進んでいないけれど、「ナポレオンのアマゾネス」と呼ばれたスイスの女性戦士レグラ・エンゲルの評伝を準備している。彼女は夫と共にほんとうに戦場で戦い続けながら、なんと21人の子供を産んでいるのだ。
そういえば、ライエンのことも「ジャンヌ・ダルク」と形容する人がいた。
アメリカの民主党の大統領選候補の女性にもそういう形容を読んだ。
(ジャンヌ・ダルク、おそるべし。自分自身はほぼ「少女」だというのに。)
すべての誕生はミラクルだ、というが、次々と子供を産み、戦い続ける女性とい存在も奇跡的だ。普通の文脈なら、子供を産まない女は非生産的だとか、一人に3人は産んでもらわないと、などという暴言には怒りを覚えるけれど、一線を突き抜けている人たちには惹かれる。
大国のトップの地位についたメルケルやテレザ・メイには子供がいない。
こういう話になると、必ず、男の政治家には子供の数など問題にされないのに、と、それ自体が女性差別のように攻撃する人もいるから、女性についてあれこれ検証するには同性であって助かった、と思う。
ウルズラさん、今後も注目。
楽しみが増えた。