日本の大量殺人事件と星子さん日本の京都アニメーション放火の事件のニュースがたくさんネットに上がっている。 悲惨だ。 放火した人も重体だそうで、死を覚悟の謂わば自爆テロみたいな感覚で犯行に及んだのだろう。 フランスだったらすぐに「テロ」と呼ばれるのだろう。 でもヨーロッパでの「テロ」は、洗脳によるものであれ怨恨によるものであれ、一応「大義」めいたものが掲げられている。世間への「報復」よりも「懲罰」という意識が見て取れる。 イデオロギーに模したものがあることが多い。 でも日本の無差別殺人やアメリカの銃乱射事件って、なんだか「絶望」からくる「無償の暴力」みたいな印象を受ける。 余計に闇が深いというか、簡単に対策を立てられない。 大量殺人という観点から、来年初めに初公判があるらしい「相模原障害者施設事件」のこともまた取り上げられていた。事件からちょうど3年になるという。 相模原市は両親が亡くなるまで住んでいたところなので私もよく滞在していたからショックだったのを覚えている。実行犯である植松聖という人の主張は、「報復」とも「懲罰」とも違って、イデオロギーもどきで正義の味方のようにえらく堂々と自分の正当性を訴えるものだった。それは実は、ネットの掲示板やら政治家の「失言」に散見される「自立できない人」「生産性のない人」「税金で治癒や世話をされている人」へのあからさまな攻撃によって養われてきたもののように見える。 それが今の社会で多くの人の「本音」に巣くっているからこそ時々表に出てくるのなら怖い。 今回の参院選の「れいわ新選組」が重度障碍者を国会に送り、次は知的障碍者も、などと言っていることは、人々の「本音」の海に一石を投じることになるのだろうか。 けれども、自分たちの存在や権利を訴えることのできる「当事者」の数は少ない。 知的能力にすぐれながら身体機能を奪われたり大きなハンディを持つ人が社会的に影響力を持つのを見るのは爽快だし、「健常者」のメンタリティも変えてくれる。 でも、障碍者の中には、そういう「意志」を表明することができない人も、「意志」があるのかどうかもうかがえない人もいる。難しい。 で、植松聖に関する記事を検索していたら、彼はまったくその「信念」を変えていないようで、挑発的で、自信満々で、観音像のイラストやら「不動心」というカリグラフィなどが載っていた。 こういう「意志の強さ」だとか才能がどうやってああいう方向に向けられたのだろう。「社会からドロップアウトしていたひきこもり」などという分かりやすいキャラクターではないのに。 で、この植松聖が最首悟に手紙を書いて、返事を要求し、最首さんが面会に行って、その手強さに驚いて、それから植松に手紙を送り続けているのだそうだ。 その最首さんのビデオがある。
えっ、80代の夫婦が42歳の娘を全面的に介護しているのか。 年齢と状況だけ聞くと、もう世間なら「無理心中」してしまうレベルだと思われるかもしれない。80代の夫婦なら老々介護が深刻な問題にだってなりそうだ。 それなのに、最首さんたちの生き生きした姿。人間って、どんな状況になっても、何歳になっても、生き方を選択することができて、笑顔で穏やかに前向きに暮らすこともできるんだなあ、人間ってすてき、と思う。最首さん、ありがとう。 娘の星子さんは彼が40歳の時のお子さんということになる。奥様にも高齢出産のリスクとかがあったのだろうか。彼が「悟」さんで息子さんが「空」さんで「悟空」なんだ、という話を聞いたことがある。で、息子さんが「空」で娘さんが「星」というわけなのだろうか。それもすてき。 東大の助手時代の面影がそのままだ。でも、当時30代だった彼のカリスマを今でも持ち続けているなんて・・・いや、もっと内面化もして、多分この「星子」さんを得たことで、彼女を通してさらに深化し進化したのかもしれない。私が知っている頃の彼は駒場全共闘の支柱だった。でも、それがどのように展開していくのかは今思うと未知数だった。 彼は植松の頑な心に何とかして風穴をあけたい、と手紙を書き続けているそうだ。 「星子」さんは、全ての人の希望だ、と思う。
by mariastella
| 2019-08-01 00:05
| 雑感
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