私は飛行機が嫌いだけれど、日本とフランスを往復するには現実的に、飛行機以外の交通手段が考えられない。
そんな生活を何十年もしてきて、ここ最近は、飛行機の排ガスが、列車で移動するのに比べて圧倒的に多い、温暖化のファクターだと言って、環境保護の名目で課税されたり、いろいろ攻撃されている。
肩身がせまいと思っていた。
すると先日、こういう記事を見つけた。
フランスのシンクタンク「シフト・プロジェクト」が7月の会報で、デジタルシステムにおける排ガスが全ての飛行機を凌駕すると報告するものだ。すでに全排出量の4%に達していて、これは今の全ての車の排気ガスに匹敵するという。
情報は「非物質」でない。
情報排ガスの三分の二は石油、ガス、石炭で、まず、世界に90億もある端末機器の製造がデジタル排ガスの45%を占める。55%は 端末とデータセンター(機械の冷却も含む)とネットで出されるもの。ケンブリッジによるとビットコインだけでスイスかオーストリア規模の電気消費を必要とするそうだ。ネット情報のエネルギー消費の60% はビデオで、2018 年には3億トンのCo2が排出され、それはスペイン一国分だそうだ。そのうちの1/3はYoutubeとNetflix などで 、8千トンがポルノ系動画配信だという。
2011年にデジタルデータの数が0の数が21個のゼタバイトという数に達して、2018年には33ゼタバイト、2025年には175ゼタバイトに達する見込みともいう話で、驚いた。
こんな巨大なものを理性的に管理する能力は人類にあるのだろうか。
飛行機の中でせっせと映画を見ている私は最悪じゃないのだろうか。
仕事しながら30分おきくらいに「可愛い猫動画」なんかに癒されている場合じゃないのではないか。
飛行機に乗る罪悪感が相対化されるかと思ったら、もっと深刻な現実を突きつけられてしまった。