これを書いているのは5/10、フランスの外出規制解除の前日だ。
昨夜は嵐で雷もすごかった。
いわゆる「緊急事態」は7/10まで延長だけれど、明日から申告書なしで出かけることができ、書店やキオスクや商店が開くというのは楽しい。この8週間の外出規制の期間、私は一度も一人の警官の姿も見なかった。
それでも、日本円にして15000円もの罰金を取られるのは嫌だから、買い物に行くときはいつも日付と時間を書いてサインして持って歩いていた。それだけでうんざり。
解除前日の公営チャンネルのニュースは、久しぶりにポジティヴな報道ばかり流していた。
解除が終わっても、ウィルスは消えていない、いろいろな新基準を守って、云々、というのは、もう「脅し」をかけなくても十分伝わっているから、今度は萎縮させすぎないで「褒めてのばす」、という方針にしたかのようだ。
隔離期間中、家庭内暴力と戦う財団への寄付が普段の4倍に増えたとか、医療従事者の所に毎日届けられた一流レストランのボランティア配膳の様子とか、病院の中庭で演奏されたいろいろなコンサートの様子だとか、心温まる光景が中心だった。現実の切り取り方にはいろいろあって情報操作されるわけだけれど、まあ制限解除に向けて分かりやすいひと押しだ。後は、マスクの着用が「携帯隔離」confinement portatif ですよ、と言っているのもおもしろい。
でも、私の属するコンセルヴァトワールは結局秋まで開かないそうで、コリンヌがまたヴァイオリンとヴィオラのデュオ曲を3曲送ってくれた。これでは実際にデュオをやらないとフラストレーションがたまるので、ジャン=マルタンにメールして、私のうちで合わせをやることにした。彼には4人の子供がいて、上の3人はパリの中高生で学校がすぐに始まらず、末っ子の小学生だけが5/12から学校が始まるのだけれど、生徒数を半分にして距離を置くために、最初の週は火曜と金曜、次は月曜と木曜なのだそうだ。彼自身はテレワークが続く。子供がいる人は大変だ。
私たちのデュオは録画して送ってくれとコリンヌに言われている。
トリオの仲間はどちらも音楽教師でまだ授業がないから、もちろん練習を再開する。
モンテソーリの国際免状獲得コースに通うためにうちに居候していたM君は、春以降の授業が全部なくなって、遠隔の口頭試問や試験を別のところで準備中だ。5月下旬、彼に猫たちを見てもらってカナダに旅行するプランだったことも今となっては夢みたいだ。
「隔離」、外出禁止などを過ごしながら、絶対に読みたいと思ったのは、トルコのジャーナリストで反体制運動をしたせいで終身刑となっているアメット・アルタンの獄中記、『もう二度と外の世界を見ないだろう』という本だ(アマゾンの試し読みをした)。
来週がいい天気になりますように。