Le Grand détournement
ファティア・アガブジャーラ(Fatiha Agag-Boudjahlat)は、私がフランス普遍主義の希望を捨てずにいられる若手のホープだ。40歳。
この本が代表作。
最近では、アメリカに煽られた黒人差別警察攻撃のデモを明快に批判している。
マクロンはライシテとエキュメニズムを混同している。
フランスに肌の色による人種差別はない。
人種差別で存在するのはユダヤ人差別だけ。
後は階級間格差と差別だ。
アメリカのようなコミュニタリアニズムの国では、裕福な白人の住むエリアに裕福な黒人が済むのは難しい。フランスなら、「裕福な地区に住んでいる」ことで裕福さを証明できる人なら、アジア人でも黒人でも差別されない。原理主義的ムスリムでもOK。サウジアラビアの金持ちはシャネルのブテッィクで本気で厚くもてなされる。
など。
まあ、確かにライシテとエキュメニズムを混同しているように見えるマクロンも、アメリカ型コミュニタリアニズムに対抗してフランス型ユニヴァーサリズム擁護をしっかりと明言しているのでほっとするけれど。