日曜の午後、7番線のメトロに乗ったら、サックス奏者が、バックミュージックを流しながらソロのパフォーマンスをしていた。
今パリはメトロの中はマスク着用が義務で、違反したら135ユーロ。
マスクを着けさせるには
アメリカ政府は「マスクをつけたらヒーローだ」と言えばよくて、
ドイツ政府は「マスクをつけるのがルールです」と言えばよく、
イタリア政府は「マスクをつけたらモテます」と言えばよく、
日本政府は「みんなマスクをつけてます」とだけ言えばOK。
と 先週のNews Weekのコラムにあったけれど、さしずめ
フランス政府は「マスクをつけなければ罰金です」と言えばいい、
というところか。
だからマスクを顎の下におろしてサックスを吹いている人、
これは違反だ。見つかったら、というか、聞きつけられただけで、マスクをつけてないとすぐわかる。
で、メトロに乗り合わせていた人達、みんな彼の演奏を聴いていた。
ジャズのナンバーで、明るい曲。
いつもなら、私にとってはやかましいなあ、本を読めやしない、と思う類の曲。
でも、このコロナ禍の中、メトロのミュージシャンなんて久しぶりだ。
というか、生の演奏を耳にすること自体、めったに機会がない。
特に、オーボエ以外の管楽器は演奏しても飛沫が外に飛ぶことはないのに、オーケストラでも管楽器は自粛状態だ。
特に今は公共の閉鎖空間はすべてマスク着用になっているから、管楽器奏者はすごく困っていることだろう。
そんなことを思うと、この生演奏に感じ入ってしまった。
他の人の多くもそう感じたらしく、吹き終わって紙コップをもって回ってきたミュージシャンにコインを入れる人がたくさんあった。私ももちろんその一人。
そうやってみんながコインを入れるのを見て、共感が広がるポジティヴな雰囲気が一瞬生まれた。免疫力も高まったかも。
日本ではあいかわらずマスクをしないで歩いていたり電車やバスに乗ったりするなら批判の視線にさらされるということだから、管楽器演奏なんてすると通報されるかもしれないなあ、と想像する。
ああ、早く、コンサートを開きたい。
(健康ブログにコロナのことまだいろいろ書いています。記事にリンクした解説ビデオを視聴すると、フランスのマスクフィーバー、大丈夫か、と思う)