8月の終わり、半年ぶりに、パリ地方から外に出た。
若い友人らと違って、マスクをしながら飛行機に乗る気も列車に乗る気も、最初にクラクフを予定していたような都市部を観光する気も起らなくて、ひたすら車で行けて海も見て、戸外の広いところ、というプログラムを組む。初めての友人宅にも行った。
楽しんで戻ってきたら、すっかり秋になっていた。仕事が取り込んでいるので、しばらくは、旅で撮った写真のシリーズ。コメントをゆっくり書いている暇がないので、いずれまた説明すると思う。
まず久しぶりに「フランスの田舎」の景色を見てほっとする。
何もなくて、向こうの方に教会の鐘楼が見えるので村があると分かる。
シャルトルを過ぎて高速を離れてロワールの方に向かい、アルヴィルという町のはずれにあるテンプル騎士団の司令部跡に。14世紀にフィリップ・ル・ベルにほぼ絶滅させられたテンプル騎士団の司令部はひとつでなくネットワークを形成していてヨーロッパのあちこちにあるのだけれど、このアルヴィルが一番よく保存されている。1128年から1130年ごろに、領主から寄進された1000 ヘクタールの場所で、農耕、軍事訓練、修道生活が営まわれていた。その後、後のマルタ騎士団の所有となり、フランス革命で国の所有となった。
その後、農民の手に渡ったが、1979年に修復が始まって、1999 年からは、テンプル騎士団歴史センターになり、十字軍の歴史を説明している。今年はCovid19のせいで中止になっているけれどコスプレの催し物もいつもあるようだ。
これは付属の教会。司令部の敷地の門。全体のマケットとはこんな感じ。宿舎、菜園、鳩小屋、厩舎がある。コロナ禍のおかげ?で、訪問者はまばら。広々ゆったりと楽しめる。(続く)