続きです。
広々しているし、夏の終わりだから訪れる人もまばら。
ブルターニュ7聖人のひとり聖サムソン。ウェールズ生まれで、アイルランドで司教になり、6世紀にブルターニュに来た。第3パリ公会議にも記録があるらしい。7 世紀にラテン語の聖人伝が書かれた。聖職につく前に妻帯していた。
彼を支えているのは人魚。彼の母アンナはある日、浜で女たちにいじめられている人魚を助けた。人魚は男たちを誘惑するからだ。助けられた人魚は、お礼に、すでに老いていたアンナに子供を授けた。しかし生まれた子供は醜く弱々しかった。人魚がその子を海に浸けて、両手をあげてアンナに返したら、その子は美しく元気になっていた。