聖アルエ

6世紀にウェールズの修道院にいた人で他の聖人たちとも同時代人だった。金庫の上に座っているのは、世俗の金を超越しているという表現。顔の左上のレリーフはこの彫刻のメセナ企業のシンボルらしいのだけれど何かは私には分からなかった。
聖ジャキュー(またはヤギュー)

何度も出てきた聖者一家のメンバー。三つの乳房を持つ聖女グエンの息子で、鴨に目玉を呑み込まれた聖女クレルヴィや彼女を助けた聖グエノレの兄。
「癩」や「盲目」を治したり、難破しそうな船のところに現れて救ったりと、奇跡譚が多い。9世紀に修道院がノルマン人に襲われて壊された時にもジャキューの聖遺骨は守られた。修道院は11世紀に再建された。サン・ジャキュー・ド・ラ・メールの海岸町に名を残す。聖堂近くには奇跡の泉があって、その水に浸した布で目を拭くと眼病が治ったという。狂犬病、疫病、洪水、旱魃、何にでも効験あらたかな聖者。この写真では見えないけれど後ろ手が「知識の根」にまわっている。
制作者のKITOは、4,5歳から木彫をはじめ、12歳で石を彫った。最初のひと彫りで火花が散り、冒険が始まり、彼と石の共同作業になる。石がもう彼を必要としなくなった時点で、別れを告げるのだそうだ。
(続く)