2月最終週以来、春めいて青空が続いた。
2/25にフォンテーヌブローに行って以来、また自然を味わいたくなったのが3/2。
でもあいかわらず外出規制もあるしレストランも閉まっているし、猫ズがいるので遠出をして泊まることもできない。で、郊外の園芸センターに行くことにした。
大手のTruffautというセンターで、パリの中にもあるし、うちの近所にもあるのだけれど、近所のものは大型ショッピングモールの一角なので、コロナ禍で閉鎖されている。
で、単独で営業しているというセンターまで車で出かける。
樹の幹をくり抜いただけのベンチが置いてある。
店の裏側も林になっている。
内部。
外の売り場。
梅の花が嬉しい。
小動物もいろいろ売っているのでなごむ。
このセンターには庭に置くための仏像がたくさんある。ここにはモアイ像やカメもあるけれど、仏像が圧倒的に多い。でも、今まで、個人の家の庭で仏像を見たことがない。中華料理の店ならあるけれど。
小人さんや、インドのガネーシャだとか、いろいろ混ざっているので、仏像もそういうファンタジーの一種なのだろう。
見ざる、言わざる、聞かざるの中国風の像もある。
お地蔵様のようなかわいい像の横には1m25の仏頭が10万円以上で売られていた。北海道の熊の置物みたいなのも、中国古代戦士みたいなものもある。
おもしろいのは仏像風のものを抽象的にしたこんな等身大の座像。
アートっぽくてエキゾチック感に欠けるから買い手がいるのかなあ。ともかくこんな風に仏像が多いのは、一般には仏教は「宗教」ではない、無神論であり「哲学」だという認識があるからだ。ヨガとか瞑想とか、ちょっとおしゃれな感覚と結びつく。
日本の園芸センターではどんなものが売られているんだろう。まさか十字架像とかはないだろう。庭の置物とネットで検索したら、動物が主流で、「洋風」は「天使」と「小人」と「妖精」という感じだ。「和風」では龍、タヌキ、鑑賞石、灯籠、手水鉢、お地蔵様も少し。聖母マリア像は特定すると出てきたけれど、ミッションスクールの校庭でもなければ、普通の人は思いもつかないだろうし、仏像だって「瞑想用」とかはあるけれどメジャーではない。
このセンターにはうちの猫ズのお気に入りのウェットフードがある。前に買いだめしていたのがなくなって困っていた。普通のスーパーで買うものをいろいろミックスしていたけれど、今回、またたっぷり買ってきた。
旅行もできないし、外食もできない日々、郊外の園芸センター(人は少ない)に行くだけで息抜きができるなんて、満足感がだんだんと慎ましくささやかになっていく。