Q : 衛生非情事態の体制は6/1で終わり、その後10/31まで「特別体制」b;fに移行します。その意味するところは?
A : 非常事態の体制下では、移動制限や集会の制限が、議会を通さずに政府の条例によって可能になります。それに加えて、フランスの戦略において中心的な国家防衛安全評議会CDSNへの諮問があります。この機関の委員は少数で、防衛機密に守られています。すなわち、そこでなされた決定に至る判断やシナリオや見通しなどが一般に公開されることがありません。ですから、ここで決定した自由の制限の重要さをコントロールすることが不可能なのです。政府は、決定済みの発表をそのまま信じるように国民に求めます。
6/1以降は、全権が大統領から首相に移行されます。非常事態からは離れますが、事実上、政策は同じ形で決定されます。
Sekko : 第五共和制においては、本来、大統領が、軍隊と外交を受け持ち、首相が内政を受け持つという棲み分けができている。
けれども、特にサルコジ以来、大統領が内政にも口を出し、独裁に近づいていた。
マクロンも似たようなものだったけれど、コロナ禍をウィルスに対する「戦争だ」と宣言した時点で、軍隊の最高指揮官であるマクロンの決定ひとつで全てが動いたわけだ。実際、2020年3月において、「戦争だ」という脅しは有効だった。