読み終わっていない本、読めていない本がたくさんあるので、書店には行かないようにしているのだけれど、必要なものだけ買うために行って少し待たされているうちについ衝動買いしてしまった本。私は「サイエンス読物」が好きなのだけれど、サイエンス系のフランス語の語彙が貧困なので、科学の本はもっぱら日本に帰国した時に書店で面白そうなものを買い込んでいた。でももう2年近く日本に行っていないから、科学書のストックがない。
そこにおもしろそうな数学の本が目に入った。あのクモのブローチをしているフィールズ賞受賞数学者(でパリ市長選にも立候補したことがある)セドリック・ヴィラニの推薦文もついている。

もともと、数学の本はフランス語でもまあ読みやすいと思っていた。
で、数学史や数学者のエピソード、世界のいろいろな仕組みを動かしている数学の事象をパノラマのように展開しているこの本、すごくおもしろそうだ。
この著者のサイトを検索したら、写真や絵のページもあって楽しい。一般向けの講演もしていて、楽しそうなビデオも見つけてしまった。小学生にもファンがいるそうだ。これを視聴したら、本が「積ん読」になりそうでまずいけれど。
視聴を終えた。なんとこのエルヴェ・レニングという数学者は、宗教史の研究もした人で、ギリシャ・ラテン・ヘブライ語にコプト語まで学んだそうだ。
何度も「数学文化」という言葉を口にしていた。パリで写真の個展もしたことがある(それがサイトで見ることのできる水のさまざまな形というやつだ)。
数学者のエピソードでは、数学が軍事利用されるので数学の研究をやめるべきだと言ったコレージュ・ド・フランスの教授がコレージュ・ド・フランスの歴史上はじめて解雇されたというのがあった。
ブルターニュのレンヌで行われているこの科学と宇宙のサイエンス講演シリーズ、セドリック・ヴィラニも講師に招かれていて、このyoutubeのすぐ前のものがそうだった。数学によって天体の動きを予言できるか、というテーマで、それも見てしまった。彼はやはり話が上手だ。
(この科学講演のビデオ、続けてみることに決めた。活字離れしてしまいそうで心配。)