10/6から、フランスで大作映画『ファティマ』がアメリカから一年遅れで封切られている。カトリックの「聖母御出現」が詳細に証言に基づいて再現されているとかで、「聖母御出現先進国?」フランスのカトリック関係の記事や番組でも取り上げられていた。
この記事は映画評ではない。観に行っていないし、今のところ観る気もない。
ファティマの御出現はすぐれてナショナルなもので、カトリック国同士の地政学を反映しているし、もちろん共産主義イデオロギーに対するバイアスもかかりまくった出来事だ。
でも、今突然、こんな大作って?
調べると、ポルトガルではまだ封切されていないようだ。
ポルトガル映画かと思ったら、
アメリカとポルトガルの共同製作で監督はイタリア人。
ファティマの映画は二つ目で最初のものは1952年のアメリカ映画『ファティマの奇跡』だそうだ。
もともとロシア革命と同年の御出現で、「ロシアをイエスの聖心」に奉献せよなどというメッセージがある(ヨハネ=パウロ二世は1981年の暗殺未遂はファティマの聖母の加護だとして翌年ロシアを聖心に奉献した。そんなに勝手に特定の国を奉献してもいいのか? というのは愚問。)など、冷戦時代と呼応してアメリカで有名になったのだろう。聖母が公開の時期を特定したというファティマの「秘密」があって、そのうちの『ファティマ第三の秘密』というのは21世紀にヴァティカンが「公開?」するまでサブカルやオカルト、陰謀論の世界でさんざん消費されてきた。
その分野では日本でも知名度があると思う。時代の文脈と切り離されているという意味ではノストラダムスも同じだけれど、ファティマはまあヴァティカンお墨付きだから、ある程度の逸脱制限管理はあったかも。
でも、どんなに「史実?」「証言」に忠実とか言われても、大真面目に奇跡とかお告げとか語られるたびに、なんだかうさんくさくなる。「インテリ左翼無神論者」の気持ちがよくわかる。
同時に、今年が150年記念だったポンマンの御出現と、あらゆる意味で対極にあることに驚く。ポンマンは絶対にアメリカ映画にはなりそうもない。
ファティマをめぐる言説やプロパガンダを見ると、ポンマンの衝撃的な真実味がますます露わになってくる。とにかく掘り下げなくてはならない。
以下はファティマ関連の記事。
5年前のファティマ紀行は、写真画像をブログに取り入れることをiPadで初めて覚えた記念すべき? ものでもあった。とぎれとぎれにブログの中に入っています。