カトリックの聖母マリア崇敬はいろいろあって、聖母はいろいろな場所でいろいろな姿で、自在にさまざまな機能を担わされている。聖母の御出現というのもあって、「奇跡の治癒」という「御利益」が有名な聖地、巡礼地も至る所にある。
どこそこのノートルダム、あるいは何々のノートルダムと呼び名がつくことが多い。
その中に「健康のノートルダム(Our Lady of Good Health)」というのがある。
16世紀、インドのヴァイランカンニというところに「オレンジ色のサリーをまとった聖母子」が、若い羊飼いの前に現れたという「御出現」だが教皇庁からは認定されていない。でも、ポルトガル人とインド人のカトリックがその場所にバジリカ聖堂を建設した。
サリーをまとった聖母子像が置かれているが、実はもう一つサリー姿の聖母像があったそうで、それはムガール帝国の第6代皇帝のアウラングゼーブ(アーラムギール)と共に埋葬されたと言われているマリアはイスラム教でも崇敬されているからあり得るのかもしれない。9/8の聖母の誕生日にはインド各地からオレンジ色の服を着た巡礼者が集まってきて、ヒンディ語、タミル語、英語など7か国語でミサが捧げられるそうだ。
この健康のノートルダム像のコピーはインドだけでなくアメリカ、ポルトガル、カナダ、マレーシア、インドネシアなど各地にあって、フランスでもリヨンやパリ近郊のチャペルの前で祈り、奇跡の恵みを得た人たちの記録がある。