閑話挿入 その2
長い間EU担当外務大臣だったナタリー・ロワゾ―がウクライナについてコメントしているのを聞いた。今も、東欧中心に現地調査をしている。
まず、今のウクライナの若者には、もう冷戦の記憶やノスタルジーがない。
彼らが望んでいるのはNATOへの参加ではなくEUへの参加だ。
だれもモスクワの方を見ていない。
これはそうだろうなあと思う。
EUは 第二次世界大戦後にもうヨーロッパ内での戦闘を永久に停止することを目標に出発した。それは一応達成されているのに、中東、アフリカ、旧ソ連などでの戦闘は、計算に入れていなかった。だからEU軍はなく、NATOを存続させた。
ロワゾ―は、バイデン、というかブリンケン国務長官の今の戦略が、戦争への煽りというより、ロシアの軍隊の状態を徹底的に可視化して世界中のメディアに広めることなのだという。プロパガンダの王者であるプーチンさえ、そこまで顕わにさらされるとは想定外だった。
ロシアが、ジョージア、アルメニア(アゼルバイジャン)、クリミア、ベルラーシに対してとってきた政策は、ソフトパワーの対極にあるものだった。
EUがアフリカのマリなどでテロリストに対して軍を送っている間に、ロシアはずっと「ソ連」の回復、存続を優先課題にしてきたのだ。
フランスはマリから撤退した。
ヨーロッパに火の手が上がろうとしている時にアフリカにかまっていられない、からだろうか。
覚え書きとしてここに挿入。