21世紀のフランスでカトリック神父になる人の中にはユニークな人がいる。
前にも書いたことがあるけれど、ダニエル・デュイグーは1948年2月生まれで日本で言うとばりばりの団塊の世代。
まずラジオやテレビで経済ジャーナリスト、さらに政治ジャーナリストというキャリアを築いた。2008年にTVからリタイアした。
同時に、臨床心理学者、精神分析医の資格を得て、末期医療や感染病棟での心理ケアに携わった。
そして、なんと51歳で神父として叙階された。
ヨハネ=パウロ二世が没した時にはメディアに宗教についてアドヴァイスした。2008年にはモロッコの南で隠者の生活を送り、2015年にはパリ4 区のサン・メリ教区の司祭となったが2019年にふたたびモロッコに戻りフランシスコ会のシスターらと共に隠遁生活を送っている。
サン・メリ教会と聞いただけで、彼に期待されていたものも分かるだろう。
今でも、何かある度にメディアからコメントを求められていて、彼の話すことにはいつも耳を傾けている。
今話題のユーチューバーはフレール・ポール=アドリアン。
「私は修道院で007と呼ばれている。ユーモアゼロ、徳がゼロ、大罪が七つ。でも気にしない。イエスはこんな私を愛してくれる」と自己紹介。
ドミニコ会士で、修道会に入るのと教区司祭になることの違いのバトルを展開している回もおもしろい。どんなテーマもタブーなしに切り込み、しかも笑いをとる。五分のユーチューブに3時間の準備が必要で、時祷やミサ以外の仕事の時間をほとんどすべて当てている。400以上の動画があって、10万人近い登録者がいる。
貴族の家系出身のようで、ドミニコ会士になってから数学教師もしていた41 歳。とにかくユニークで、ぶっ飛んでいるのだけれど、内容は信頼できる。
フランス語が分かる人は、frere adrien youtube で検索すると、笑いながらキリスト教について詳しくなることが確実だ。