この後、カナダに行く前に書き溜めていた予約記事の続き物が5日分入っているので、今回のカナダ旅行の「飛行機」体験を書いておこう。
コロナ禍前は、春秋の2度は日本に行っていたし、日本の中で北海道や沖縄に行くために飛行機に乗ったこともあるし、ヨーロッパの他の国やフランスでも地方に旅行する時に飛行機に乗ることも少なくはなかった。
でも、この2年半以上、飛行機に乗っていないし乗る気もなかった。
2年以上飛行機に乗らないなんて1986年以来だ。1979年から1年近く日本に滞在した後、1980年から6年間、フランスから出なかったのだ。(車でベルギーやオランダやドイツなどには行ったけれど。)
だから、飛行場に行くのも、飛行機を見るのも、新鮮というより、非現実な感じがした。ゲートから滑走路を見渡すだけで不思議な感じ。
エアバス330の機内に座っても信じられなくて、自撮りなどする習慣がないのに思わず自撮り。
アメリカ方面に行くのに大西洋を渡るのも初めて。
カナダからの帰国便は夜だった。はじめてフランスに行った時羽田から(成田空港はまだなかった)の夜行便で照明が印象的だったのを思い出した。
モントリオールを発ち、セントローレンス河に別れを告げる。
上空から街並みや自然を見下ろしていると、飛行機に乗っていることの非日常、驚きをあらためて感じる。世間には大金を払って「宇宙旅行」をする人もいるようだけれど、飛行機で空を飛ぶだけでもう信じられない。そして、ウクライナ戦争で飛びかう無人戦闘機やラミサイルのことも連想する。飛行機が降下して雲の下から畑が見えてくると、人間の営みに感動する。自然災害だけでも大変なのに、この空から町を爆撃する蛮行が信じられない。あるいは地上から戦闘機を爆破することも。安全に旅をさせてくれる文明の利器に感謝、つかの間の平和を享受できた幸運にもまた感謝という旅だった。
カナダを通してはじめて日本とフランスの関係が分かったのも収穫だった。タイムマシンに乗ったような旅でもあった。今まで、アメリカはイギリスを追われたピューリタンの「神の国」、中南米はラテン諸国の宝島、みたいなスタートだという印象だったけれど、カナダは「ヌーヴェル・フランス」だったのだ。そのうち少しずつ書いていこう。