ケベック・シティからさらにサンローラン(セントローレンス河)を下ると、ケベックで最も人気のある巡礼地「サンタンヌ・ド・ボプレー」(英語のカタカナ表記だとセント・アン・ボープレ)がある。サンタンヌは聖母マリアの母アンナで、「美しい野の聖アンナ」というのがそのまま町の名にもなっている。(ここの歴史についても詳しく書いている時間がないので、写真の記録だけ紹介。)
カナダに来たフランスのカトリック修道者は大西洋側、特にブルターニュなど聖アンナ崇敬の盛んな地域の出身者だ。
イエスの母、またその母と、女系が崇敬されているのも興味深い。
17世紀の初頭から教会が建てられ、1660年代に遭難しかかった3人の船乗りが聖アンナに祈り奇跡の生還を遂げて以来、奇跡の治癒などが続き、延々と記録され、公認もされ、一大巡礼地となった。
ネオ・ゴシック様式の大バジリカ聖堂は、20世紀の建築で、フランスの大聖堂のコピーと言えばコピーなのだけれど、近代技術を駆使して、これも、聖地のテーマパークみたいになっている。でもともかく壮大で美しいので、ケベック観光をする人には絶対おすすめだ。
売店で購入した本。