湖のベネディクト会修道院を案内してもらった時に別荘に泊めてもらった夫妻にモントリオールで再会。夫君の方が、日本でのカトリック受容などについて私ともっと話したいのだという。
彼らの住むのはモントリオールの高級住宅地域の一つで、あまり遠くないレストランでレベルの高いところに招待するために情報を集めた。
意外だったのは、Boucherie Prévision というネーミングだ。
えっ、肉屋さん?
カナダはもちろん肉料理がおいしいのだけれど、精肉屋さんがそのままレストランって。
行ってみると立派な肉屋さんで、レストランは隣接するテラスになっている。つまり冬場は閉まっていて夏場だけレストラン部分が開く。
お勧めのステーキは、調理する前にどーんと見せに来てくれた。すごい迫力だった。肉屋さんと直結だから、新鮮であるのは間違いない。(でも、ヴィーガンの人たちなどのことを思うとどことなく後ろめたい気もする。まったく、なんという時代になったのだろう。)
フランス人のソムリエもいて、いろいろと繊細な組み合わせなのだけれど、料理自体はワイルドで、その対比が絶妙だ。
値段も安くないが、たった一つの難点は、屋根や囲いがあるとはいえ、窓などで隔てられているわけではないテラスだから、外の車の騒音がけっこう気になる。
モントリオールはパリ地方と比べて町中で平気でクラクションを鳴らす人が多く、しかもクラクションの音が大きい。救急車や消防車、パトカー系のサイレンの音もフランスより派手で、通るたびにいったい何が起こったのだろう、とびっくりしてしまう。(メトロが駅に入る時も轟音で、新幹線の通過ですか、とその度に驚く。一歩外に出た時の周りの自然が広大だから街中の騒音には寛大なのだろうか)
だから、皆が楽しく飲み食いするには最高のレストランだったけれど、そして食通の期待にも応えるグルメメニューだけれど、じっくり話し合うには向いていない。
神学者の夫君と私は隣同士に座ったので、話せたけれど、みんなで共通の話題を楽しむということは難しかった。
夏場にモントリオールに行って「カナダ料理」を味わいたい人には絶対おすすめであるのは間違いがない「穴場」だ。
Boucherie Prévision 1142 Avenue Van Horne