
マグロ、アボカド、ピーマンなど。
チーズやスイカ、ナスビなど。
魚料理。
鶏料理。
この後、デザートまで30分くらい間があいて、みんな船上テラスに出てさわやかな風に当たる。食事の合間にテラスに出る人ももちろんいる。
デザートの時には、クルーの人がテラスに来て確認していた。
デザートの頃には日が暮れているので、船内はやや暗くなりテーブルに灯りをともすことができる。ブルーダイヤという船名どおり、天上はブルーの照明なので、デザートの頃は、すべてがブルーがかって見える。
ディナーの内容としては、工夫もあるし味も悪くないけれど、一流レストランとは違って、「観光客用」という印象はぬぐえない。パンは特においしくないし、チーズも出ない。値段的には今のレートだとドリンク抜きで1万2千円ほどだが、サービスは親切だし、この季節のこのクルーズだから高くはない。Rooftopとの組み合わせはいいアイディアだったと思う。
船内では生演奏付きで、ギタリストの伴奏と歌。やや懐メロのシャンソンもあったけれど、今の40歳前後の人たちの学生時代のヒット曲が多いらしく、その年齢層がターゲットなのだろう。 歌手はテーブルの間にも回ってきて歌っていた。
ハーフタイムには彼らもテラスに出てきた。(下のふたり。上機嫌で楽しい。)

ひと昔前はこういうクルーズだと、右や左に見える「名所」についてガイド・コメントが流されるものだと思っていたが、今はそういうことはまったくない。なぜなら、みなが手元のスマホのGPSで、今船がどこを通っていて左右の建物が何かも確認できるからだ。なるほどなあ、と思う。
もっと高齢者向きのシックなクルーズだとどうなんだろう、となんだか比較してみたくなった。
河畔にはどこでも多くの人が集まっていて、遅くまで、くつろいだり、歌ったり、踊ったりしている。クルーズ船の中でも最後はディスコ風になって皆が歌ったり踊ったりしていた。
確か、ウクライナでは今この瞬間でもミサイル攻撃があって、人々は地下で怯えているのでは?
パリはテロリストの標的では?
新型コロナの第七波は?
ロシアへの経済制裁のせいで物価高が続き、生活がままならないと毎日のニュースで訴えている人たちは?
この船上で優雅に楽しんでいる人たちには「インフレ」など無縁なの?
そういういろいろな「乖離」に思いが至ると、次はなんだか私自身の「現実離れ」も身にしみる。夜のセーヌ河畔に集まって騒ぐとか、ディスコで踊るとかあり得ない毎日。毎日バッハを少し弾いて、踊るのはバロックバレー、猫とまったりしているだけで満足しながら、脳内でだけいろいろな情報が渦巻き、その整理や解明に没頭するだけで毎日が過ぎていく。
罪悪感とまではいわないけれど、非現実感を免れないクルーズ・ディナーだった。(続く)