ひと月ほど前に友人のFacebookに引用されていた中井久夫さん『「こんなときわたしはどうしてきたか((医学書院)』の中の「精神のゆとり度」指標が興味深かったのでメモ。
>>>できるだけデタラメに1から9までの数を言ってください」と指示すると、急性期(の患者さん)ではなんと「123456789」と言うんだそうです。それから次はどうなるかというと、できるだけ離そうと思って、「2.9」とか「1.8」とか、そういうことをつづけるんだそうです。そしてだんだんデタラメの「乱数」になってゆく。
これの研究者が山岳部のリーダーでレシーバで絶えず乱数をいわせるのだそうです。「いまから登頂するかどうかというときに『123456789』『123456789』と言うことがあります。そのときは「すご降りて来い」です。みなさんも、ゆとりがないかなと思うときには自分で乱数を発生させてみて「123456789」になったら、まずたっぷり眠ることです。デタラメを言えるということは、精神にゆとりがあることです。これは一般的な「精神のゆとり度」の指標であって、決して統合失調症にかぎりません。
研究者はさらに「いやぁ、実は過酷な自然のためにそうなるわけじゃないんだ」といいます。グループが分裂したときに起るんだと。つまり、登るべきか登るべきでないか。---対立が起る。とにかく対立意見がある時は乱数が発生しない、つまりデタラメに数を言うだけのゆとりがなくなるのだそうです。自然の脅威よりも対人関係のもつれのほうが、ゆとりをなくされるのですね。・・・これは自分や同僚のゆとりの程度を知るために使うのいよい方法かもしれません。<<<
これを読んで思わず言ってみたけれど、ちゃんと重ならずに9つの数を言えたか記憶する方に頭を使った感じだ。「ゆとり」というより短期記憶のテストにいいかもしれない。