フランスのBDというのはハードカバーの大判が普通で、読みごたえがあるけれど、この本はさらに特別だ。190ページ余もある。
気候変動とエネルギーの問題を、エコロジー、経済成長、社会問題を考察しながら切り込んでいく。Blain Christopheは社会派のBDをいろいろ出していて前にも読んだ記憶がある。
エネルギー問題とエコロジーを、ドグマ的ではなく事実の積み重ねとして検証していて、説得力があるようだが、説得されてしまうと、絶望的にもなるらしい。ユーモアがあるので救われるかもしれないけれど。
ともかく、いろいろな気候変動とエネルギー危機問題の警鐘本は読んでいるだけで何かに洗脳されているような気がして敬遠することが多いのだけれど、絶賛されているこの本の多角的で歴史的、地政学的、科学的アプローチはユーモアで緩和されているので、思い切って通読しようと決心して購入した。
でも、解説役のJancoviciは政府肝入りの炭素ガス排出規制論者だし、原発の説明などの分量が多く、「解決策」の展望がなかなか開けないなどとの批判もある。
作画クリストフがいわば突っ込み役になって展開していくのがおもしろいと思うのでともかく、一応読んでみよう。大きく重く、小さい字がびっしりなので、どこまで読めるか挑戦だ。