1/5のこと。
財務省内レストラン「Le Club」で半年ぶりにランチした。
昨年秋からパリに留学している友人を招待して、11h45に扉の前で待ち合わせ。私は少し早めに着いたのだが、門の前に警官がびっしりいるので何事かと思った。柵が張り巡らされて入口が制限されている。
予約していると言ったら入れてくれたけれど、それでは友人が来ても見えないのでまた扉のところに戻ろうとしたら出ていくなと言われた。
何事かと思ったら、建物の横と入り口の前にオレンジ色のペンキが。(下の写真では黄色く映っている)


まだ新しいもので、よく見たら私のブーツの底にもペンキがべっとりついていた。
これは最近話題の「エコテロリズム」なんだろうと推測できたが、警官や警備員に質問できる雰囲気ではない。オレンジは鮮やかで、ああ、これが「血の跡」なんかでなくてよかったとほっとする。
でも友人はさぞ驚くだろう。
彼女はベルシーから来た私と反対のリヨン駅の側から歩いてきたのだが、やはり警官の数に驚いて、一瞬私が何かの騒ぎに巻き込まれたのでは? と心配したのだそうだ。
後から調べると、前日にも首相官邸の扉に消火器を使ってオレンジ色のペンキが放射される事件があって20歳と22歳の男女が逮捕されている。
この日の財務省テロ?は11h15に実行されたそうで、実行犯はすでに逮捕されていた。
Dernièrerénovation という過激派環境保護グループが、すでに声明を出している。環境対策について、フランス政府の言っていることとやっていることが違うと攻撃していた。
これらのエコテロリストがルーブル美術館などで絵画にスープだのペンキだのをかけるというシーンは何度もニュースで紹介されたから日本でも有名だと思うけれど(たいていは額装のガラス越しなので洗浄可能なのが救い)、こういう「実力行使」って、迷惑だけでなく明らかに「汚染」もしているのだから、まともにエコロジーに取り組んでいる人にはさぞ迷惑だろうなあと思った。
でも、「普通に考えたら明らかにおかしい」こういう「テロ」を次々と実行する若者たちって、イスラム過激派のテロなどとは次元が違うというとはいえ、同じような「洗脳」状態にあるのだと思うと恐ろしい。カルトのマインドコントロールと同じで、これからこのグループに対して政府がどう対応するか注目したい。
食事はいつも通り、繊細で美味だった。
バターナッツスープの前菜。
仔羊。
チョコレートムースに薄いカカオの飾り
食事が終わって出るころには清掃がかなり進んでいた。
年末はシャンゼリゼでもほとんど騒ぎがなく平和な新年だと思ったのに、たとえペンキのテロでも、こういう時にたまたま居合わせると、どんなことでも起こるのだなあ、とあらためて思った。