レバノンの守護聖人とは誰か知っていますか?
カルロス・ゴーンではありませんよ。
というのは冗談だが、レバノンの守護聖人シャーベル・マクルーフChabel Makhloufは様々な記録が残っている霊力と超能力ではバードレ・ピオと並ぶ突出した奇跡の人だ。
いろいろ書くのは面倒なので、とりあえず日本語で検索したら一番詳しそうなのが
これだった。(興味ある人はまずこれを読んでください。)
レバノンは最も古いキリスト教共同体のあったところで、オリエント教会だが、マロン派カトリックと言われる。聖ペトロを使徒の長と認めていることと、十字軍に加わった十字軍に加わった聖ルイ王(ルイ九世)との関係以来、フランスとの縁も深く、ベイルートの爆発事故の後でマクロン大統領がすぐに駆けつけたことも記憶に新しい。
中世以ローマローマカトリック教会とつながったが、カトリック教会が、オリエント教会の聖人を列聖するのは1170年のアレクサンドル三世以来のことだ。
聖シャーべルは隠遁修道僧だったが、生前から、霊視や予言、奇跡の治癒などですでに知られていた。
16年を過ごした修道院から出て隠遁生活に入りたいと申し出た時、許可するには「徴し」が必要だと言われた。その時に、油でなく水につけた灯芯に火がともったので奇跡を認められて許可されたという。
でも極めつけは「腐敗しない遺体から血の混じった油状の液体がしみだして止まらなかった」という説明のつかない現象だった。亡くなった直後から、柩が光ったり、赤みがかった液体が全身からしみだして、体や肌は柔らかいままなのに、血が凝固していたり、顔を覆っていた布にトリノの聖骸布のように顔が転写されていたりしたという。そんな古い話ではない。亡くなったのは1898年の12/24で、60歳だった。
最初は修道院の墓地に埋葬されたが不思議な光が現れ、掘り起こして柩を開けるとやはり全身が濡れていたので清拭しなくてはならなかった。
その後も同じ現象が確認され、その度に乾かそうとしたが無理だった。そのままにして23年後、1950年の2/25には謎の液体が修道院内の墓所の壁の外側にまで染み出していた。ピウス12世の許可で詳しく調べられることになり、ベイルートのフランス系大学医学部の解剖学の教授や議員など政府関係者も立ち会うことになった。生理的なものだと確認された液体は、杉の柩の底に8cmも溜まっていた。着衣は浸っていたが、体は手足を折り曲げられるほどに完全に柔らかかった。
2020年5月の時点で、報告され記録された「治癒」は29204件で、そのうち10%は非キリスト教徒のものだった。列福列聖に必要な「奇跡」に事欠かなかったので、パウロ六世により1965年に列福、1977年に列聖された。シャーベルによる奇跡の治癒の特徴は、彼が祈願に答えて夢に出てメッセージを送ることだった。1993年には頸動脈が壊死状態にあった女性が夢でシャーベルと聖マロン(マロン派の創始者)による施術で奇跡の回復を知らされた。1/22の朝には全身の機能が回復していた。それ以来、夢での支持に従って、毎月22日に、世界中から、ムスリムも異教徒も加わって、シャーベルの隠遁所から柩のある修道院までをロザリオを唱えながら歩いて巡礼するようになった。2002 年には、頸動脈のエコグラフィ撮影で実際に施術跡が確認された。施術跡を残すことで神による奇跡の治癒を確認させるとシャーベルが言ったとおりだったらしい。
22年目の1/22には百万人もの人が巡礼したという。