野良犬と野良猫の推移についての記事を読んだ。
20世紀半ばまで、ヨーロッパでは野良犬の存在が「残飯整理」の意味で容認、放置されていたそうだ。それが、20世紀後半に、すべての犬が「飼い犬化」された。
確かに私も野良犬というのは見たことがない。
飼い犬が捨てられて野犬化するというのは聞いたことがあるが、捕獲されるし、処分もされる。
野良猫は日本でもフランスでも見たことがある。
そう珍しくもない。
飼い猫でも放し飼いにされている猫もいるから、首輪でもしていないと野良との区別がつかないというのもある。
ところが、30年ほど前からアングロサクソン国で、「野良猫」撲滅作戦が始まったのだそうだ。野良猫を放置すると野生の鳥やネズミ類の生態系を破壊するからだとして始まり、どんどん広まったそうだ。オーストラリア、スイス、ベルギーでも野良猫完全排除の政策が始まっているとか。
確かに今は日本でもフランスでも「猫の室内外」が主流になって、飼い主のパートナーとして犬のようにコミュニケーションしながら暮らしている人と猫が多い。
私も最初の猫たちは庭に出していたけれど、庭だけにとどまるわけはなく、最初の猫は車にはねられ、駆除の毒を盛られたらしいケースや行方不明になったケースも経て、ここ30年は完全室飼いに踏み切っている。
でも庭に来て鳥を狙う猫は見かけるし、「外猫」に出会うとかわいいと思う。
猫と人間の関係の歴史を特集した記事によると、アングロサクソン国と違って、フランスではまだ猫というと「独立心旺盛で自由なハンター」というイメージが健在だとある。しかしそれはいつまで続くのだろうか、と締めくくられている。
ディープな動物愛護の活動も「フランス的」ではないし、日本でも猫は犬とちがって自由で誇り高いハンターのようなイメージは残っていると思うから、それが普通かと思っていた。でも、何につけてもアングロサクソン国のウォーキズムっぽい流れの中では、そのうち日本でもフランスでも「従属を嫌がる自由な猫」のイメージは消えていくのだろうか。
あ、うちの猫ズは、家屋内にいても自由で(自分勝手ともいう)媚びることのないハンターとしてのびのびやっている。