ソルボンヌ文学部の別館に行く。ここに来るのも久しぶり。面白そうな本が並んでいた。
アメリカ民主主義とフランス革命の関係の本は、アメリカが実は政教分離の国として出発したことを思い出させてくれる。右側は、フランスの王制がそもそもどうやって成立したかについて。旧約のヨナのアルゴリズムという本もおもしろそうだ。ソルボンヌはトマス・アクィナスが君臨した神学の中心地だったこともあらためて思う。
セミナーの行われる部屋。早く着いてしまったので本を読む。

テーマはルネサンスの「自分語り」。この有名なファン・アイクの絵はそれまでの型にはまった「肖像画」と違って、夫婦の様子、足元の犬など、プライベートゾーンを切り取ったもので、ここにも、ルネサンスが「個人」を意識した最初の時代だったことがうかがわれる。

をこんな参考文献を見せてもらった。おもしろいテーマだ。

Jean-Claude Schumittというある商人は、毎年の誕生日やイベントがあるごとに、自分の服装を描いた画とコメントの「自伝」を残している。表紙は両親の絵で、137場面の最初は妊娠した母、つまり腹の中。次は揺り籠の中で母に見守られている図柄。29歳の年には、正面と背面の全裸図を載せている。一体何のために残したのだろう。もちろん人に見せるためでなく単なる記録なのだろうけれど、写真もない時代に図画で残したというのは興味深い。
その他の「自分語り」というのは、旅行記だったり、病床記だったり、戦争などで囚われの身に合った時の獄中記の中に垣間見られるもので、「自分語り」というジャンルがあったわけではない。(続く)
去年のセミナーをまとめた本ももらえた。
去年のセミナー