このブログで書いたかどうか覚えていないけれど、去年の5月に庭仕事に手を出した時、小枝がはねかえって、左目の角膜表皮剥離を経験した。すぐ治療して5日間ほどで治ったのだけれど、それ以来、起床時に時々左目が痛む。6月に目の主治医に見てもらったら、ドライアイだから起床時にミクロの剥離が起こるのだと、両眼にさす涙代わりの目薬を処方された。
右目は何ともないし、左目もアクシデント以前は何もなかったのだから、左目の後遺症だと思ったが、一応従った。その後、近所の眼科医に行ったら、左目だけの6ヶ月の処方が出た。寝る前にビタミンAの眼軟膏をたっぷり塗るので確かに剥離は起きにくい。
でも、3種の薬を1日9回も点眼するのだから、それだけで負担で、楽譜を見る前は避けるなどの不便もあった。それでも、この「再発性角膜びらん」から解放されるためにがんばって続けたのだが、やはり時々起床時に痛みが走る。夜中に目が覚める時は点眼するのだが、たまに7,8時間連続して寝た時など、明らかにミクロな剥離を感じていた。
自分では診断がついていたし、ネットでいろいろ検索すると、なんと、パリに「角膜センター」という場所があった。正確には「角膜と円錐角膜のセンター」という。
これだ、と思って予約したのに、何度かゼネストと重なって、ようやく診療にこぎつけたのが4/11。私はこのような日に9回もの点眼は無意味だと思っていたが、担当のP師も同意してくれて、とりあえず就寝前の軟膏だけ残して他は軽い一種類でいいこと、レーザーで一番上のミクロン単位の表皮を剥がして再生を待つ(3,4日間はソフトコンタクトで表面を守る)という解決策を提示してくれた。私も最終的にはそれしかないと思っていたのだけれどあっさりと提案してくれた。さすが「角膜」のスペシャリスト。「あなたの診断は正しい」とも言ってくれた。
網膜にも視力にも問題がないが角膜表裏だけとなると、普通の眼科医はあまり心配してくれない。確かに「眼科」にはありとあらゆる眼の問題を抱えた人が来るだろう。
で、このセンターは、さすがに角膜に特化しているだけあって他の眼科とは待合室の雰囲気も違った。
クリニックでのレーザー治療から一週間は気をつけないとだめだから生徒のレッスンも終わりコンサートも終わる7 月第1週を考えている。
この医院は名門のl'hôpital Necker-Enfants Maladesの先をBreteuil広場を歩いた先にあって、この辺りは医療設備が充実している。サックス通りからこの広場に入ったのは初めてで、広場の向こうにエッフェル塔が見えるアングルだった。
真ん中の彫刻はパストゥール。確かにパストゥール研究所からも遠くない。
パリの医学の最先端のエリアにあるイメージの「角膜センター」ということで、なんだか安心感を得られた。アクシデント以来、庭仕事には眼鏡が必要かもと思いながら、小枝を切る瞬間には目を閉じる癖がついたが、夏には1年越しの「起床時の不安」から解放されるかも。