Arteでやっていた『フェルメールの帽子』というのを視聴したら、一年前のモントリオールやケベックで知った「カストール」戦争の意味が別の次元で照らされるようだった。特に英仏、そしてアメリカとの関係ばかり観察していたけれど、17世紀前半のオランダの重要性にあらためて気づかされた。
ケベックで泊まったワンダケ(ユーロン)のホテルの部屋にあったカストールの毛皮の艶も思い出す。(この先住民センターのことも番組に出てくる。)フランスがワンダケをイロコイ族から守ってカストールの毛皮の取引をするという歴史は分かっていたが、オランダがイロコイ族に銃器を渡したことで、ワンダケが3万人から3千人にまで減ったということまでは把握していなかった。
絵柄とプロテスタンティズムとの関係もそうだが、オランダがマンハッタン島を先住民から安く買ったこと、北アメリカのカストールは撥水性もヨーロッパのカストールよりも高く、雨の多いオランダではカストールのフェルト帽が実用的でもありステイタスでもあったこと、世界で最初の「証券取引所」がアムステルダムにできた経緯、中国進出への憧れ、江戸幕府とオランダとの取引に至るまで、いろいろなことが有機的につながってきた。
フランス語OKの方は必見。
(過去記事 参考)