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L'art de croire             竹下節子ブログ

ル・ピュイの回廊とレース編み  ル・ピュイ紀行 その3

カテドラルの聖堂から中庭に出ると、ラベンダーが咲き誇っていて、蝉も鳴き、南仏っぽい。回廊の周りはいろいろな時代に改修、修復を続けて同じスタイルを維持している。統一された感じがするのはアーチごとに飾られているレース編みのおかげかもしれない。レース編みはここの特産だけれど、現代の作品がこうして使われているのはユニークだ。
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永遠の世界と、朽ちていく現世との境目のシンボルなのだそうだ。
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下半身が馬の男女。
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古いレリーフもところどころ残る。ビザンチンの影響がたくさん見られる。もちろん十字軍のせいだ。ル・ピュイは軍事力もあったので十字軍で大きな役割を果たした。
石組みに古いものと新しいものが混在しているのはこれらがみな火山灰と火山砂などの噴出物が凝結した「Tuf 凝灰岩」だからだ。水や外気の影響で傷んだり崩れたりしやすい。
動物の顔もある。
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回廊にある三体の司教像は誰か分からないが、司教なのに大司教の飾りをつけていて、彼らが特別に権勢を誇っていたことが分かる。カテドラルを囲む町にも教会参事員たちが豪勢な邸宅に住んでいたという。城下町みたいだ。
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参事員たちが集まった会議室みたいなところ。
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この扉の表側に、細かく凹凸が配されている。
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向こうにノートルダム・ド・フランスが見えている。カテドラルを出てすぐ登っていく人たちもいる。

宝物室には刺繡作品がたくさんあった。立体的なものから典礼服のかざりまでいろいろだ。
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専属の専属のガイドさんが、この刺繍の花は、筋の部分と真ん中の玉の部分のニュアンスの違いが細かくて素晴らしいと言っていた。
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私は、うちにたくさんある私の母の刺繍作品のことをすぐ思い出した。玉との組み合わせはデフォルトだと思っていた。こういうの。
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そういえば、母が長年教室に通っていろいろな作品を作っていたのは「フランス刺繍」という名前だった。母は、「こぎん刺繍」も少ししていたし、私はスウェーデン刺繍というのをしたことがある。こうしてあらためて見るとすごいなあ、と思う。

カテドラルを出てホテルの方に歩くと、名産であるレース編みの専門店があった。ここのレース編みはかぎ針でなくボビン編みで、主婦、修道者以外に、専門の職人がいて、親方になるには4年から8年もの見習い期間を経る必要があったそうだ。
今もレース編みの専門学校があってた地方や国外からも学生が来るという。店の前でおじさんが実演していた。
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昔はこんな感じ、という人形も店の前に座っている。
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やり方を説明してくれた。四つのボビンをすごい速さで右に左に回していく。
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店の中はこんな感じ。
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編みかけの見本がいろいろ展示してあった。
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美しさに感動する。まるで精密な楽器みたいだ。
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私がお土産に購入したものの一部。ミニチュア傘と、籠と、ラベンダー入れ。
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栞のコレクションが趣味なのでもちろんこういうのも。猫モティーフのデザインもうまくできているなあと思った。
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これはかぎ針網のような気もするけれど蝶々のモティーフがかわいいので購入。
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暑い日で、人々は泉の水を飲んでいた。
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この庭、川の流れを砂利で表していてちょっと枯山水みたいだなあと思った。

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乾燥しているから影は涼しい。
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(続く)






by mariastella | 2023-08-20 00:05 | 宗教
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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