ル・ピュイ・アン・ヴレイを後にして、グルノーブルへはタクシーを使う。電車だとリヨンでの乗り換えがあって時間がかかりそうだからだ。グルノーブルに着いたらイゼール河だ。向こうに五つ並んだ丸いケーブルカーが見える。グルノーブルの名物だ。
大都市なのでフランスの他の都市と大して変わらない街の風景なのだが、あちこちの通りの切れ目に山が見える。パリでは絶対あり得ない。

そう、グルノーブルは盆地なのだ。高校の先輩で京大の数学科にいた人が、私と同時期に確かグルノーブルに留学していたと思う。私はなぜかグルノーブルに来たことがない。今回がはじめてだ。今回も目当てはグルノーブルではなく、アルプスの聖地ラ・サレットだ。日本でも京都のような盆地や、海と山に挟まれた都市などは慣れているけれど、ここではあちこちに見える山が険しそうなので雰囲気が違う。
ホテルの近くには聖ヨセフ・バジリカ聖堂がある。7月初めの「暴動」で窓やドアが壊された跡の生々しい店も数件見かけた。聖堂は閉まっていた。
ここのホテルのダイニングの一画も、壁一面が本だが、これは装飾でなくてペーパーバックの本がぎっしりと並べてあった。

朝食ビュッフェは6h30から10h30までと長い。新しいホテルなので機能的だった。


(続く)