ホラー映画は観ないことにしているのに、着陸までにぎりぎり間に合うような長さの映画だったので選んだのがスティーブン・キング原作の『ブギーマン』。
機内の個人画面で小さいからあまり怖くないだろうとふんだ。
で、実際あまり怖くなかった。心理サスペンスという感じ。

母親を亡くした二人の娘(高校生と小学生)と父親の三人家族がみな助け合っているのだけれど、心理カウンセラーである父は娘たちのケアを別のカウンセラーに見てもらっているし、そこに同席するのも渋るほど、自分のケアができていない。
底に、三人の子供を次々と亡くした男がたずねてきて、バギーマンに襲われると訴えるのだが、その男は自殺、バギーマンはカウンセラーのうちに住み着く。
心に痛手を負った家庭の闇に住みついて増殖するウィルスみたいなもので、それを乗り越えた姉妹たちがカウンセラーの所に戻ると実はそのカウンセラーにもつらいことがあって、ウィルスは姉妹を離れてそちらに引っ越す、という雰囲気の終わり方だ。
長女の高校生活の描写が興味深いし、父親役のクリス・メッシーナの好感度が高くて、でも弱く、実際は長女が一番しっかりしている。ホラーだけど一種のホームドラマでもある。
恐怖が「実体化」するのにはさまざまなヴァリエーションがある。信仰の対象だって「実体化」する。
サイコエネルギーとはすごい、とかたづけるのは簡単だけれど、それは肉体をも確実に滅ぼす力を持っている。
日本でブルーバックスのこういう本を買った。
幽体離脱としてのメタバースについても書いてある。
霊的なもの、サイコエネルギーの実体化について考えていきたい。