海の見える場所に行かなくなってしばらく経つ。
亡くなった母は一年に一度は海を見て海の空気を吸わないとだめだ、といつも言っていた。
フランドルに田舎のうちをもっていたころは、冬場でも海岸に行ってムール貝を食べたものだ。
昨秋リールに行った時は海辺まで足を延ばさなかった。
まあ、ムール貝だけでも、と思って、先日、時々行く近くのベルギー系レストランにムール貝を食べにいった。
店のデコレーションだけでも、海の雰囲気。

昔はあり得なかったカツオのたたきのサラダがあった。tatakiとメニューも書いてある。
メインのムール貝の写真は撮り忘れた。食べるのに専念して…。
デザートはXXLのÎle flottanteメレンゲとカフェ・グルマン。ゴーフルがフランドルっぽい。
そういえばÎle flottanteって日本語で何というのか考えたことがなかったので、今調べたら、カスタードクリームの上にメレンゲが浮かぶ「浮島」とあった。私の気に入りのデザートだ。なぜなら、ボリュームがあっても、空気で泡立てているだけだから重量が軽くて糖質が少ないから。カスタードクリームをたっぷりつけて食べたら意味がないけど…。
今は復活祭前の四旬節の時期なのだけれど、国鉄をはじめとするあれこれのデモ、オリンピック前の盛り上がりというよりセキュリティの緊張など、世界情勢は別にして身の回りだけ見てもなんだか不安感を掻き立てられる空気が蔓延している。つきあいでもなくては外食を楽しむ気にもなかなかなれない。
でも、北の海岸で何度も食べたムール貝にはノスタルジーをそそられて、心が休まった。