先日、現在チベット仏教の尼僧ふたりが住むフォンテーヌブロー近くのうちに久しぶりに行った。
雨もよいで肌寒く、森の木々はまだ枯れ枯れという感じだった。
季節のせいもあるのか、共通の知人が複数、鬱状態に陥っている。特に、高齢者の鬱は、真剣に対処してもらえていない気がする。いつ亡くなってもおかしくない緩和ケアにいる知人もいる。私の代父もその一人で、96歳、寝たきりでモルヒネを処方されているそうだ。若いころ、家族みんなの朝食のために前夜にクロワッサンを作っていた姿を思い出す。朝オーヴンに入れるのだ。
それでも、そこかしこに、少しだけれど花が咲いている。


温暖化だと言われても、フランスの湿った冬は気が重くなる。花が咲いてくれることに感謝するばかりだ。
日本から来た人が持ってきたお土産で、不思議なものがあった。イチゴのケーキだというのだけれど、缶詰みたいになっている。
蓋を取るとこんな感じ。チーズケーキっぽいテイストだった。
容器の側面に張り付いている赤いのはゼリーだった。
糸で切るフルーツ大福も。
どれもこれもつい写真を撮りたくなってしまう。写真映えするのが一番のセールスポイントになる時代なのだろう。すごいなあ、と思うけれど、フランスにはまだまだ、昔ながらのデザートがたくさんあってほっとする。
いろいろなおいしいものをおいしいと感じて分け合うことができていることに感謝。
あ、このパズル本ももらった。
おもしろくてどんどん解いてしまった。
最初は面食らったけれど、パターンがいくつか分かるとうまくいく。
うーん、これは、日本人限定だ。
日本語という、漢字と仮名の混在、しかもカタカナは漢字の一部から作られているし、漢字には部首やつくりなどのいろいろな部分が合わさっているなどという複雑な組み合わせがあってこそのネタが仕掛けられている。
日本語の提供するトリックと、これは「手書き」でないと無理だろうな、AIには考えつけないだろうな、という思いきりアナログなひと時を過ごせた。
大人用でも一癖あるものが多いけれど、猫グッズや子供グッズも、やたらと凝っているものがある。
なるほどと感心するものも。これは子供たちが自分で作ることができる「お寿司」セットで、実はお菓子。
醤油にはコーラ味の液体がついている。出来上がりはかなりリアルで、見た目と味の乖離で脳がバグを起こしそう。
本当にいろいろなものがある。日本製だから、体に悪いものはそう入っていないと思うし、アナログに「手作り」というのも悪くはないかもしれないけれど、けっこう複雑な気分。日本人がインスタグラムなどで食べ物の写真を盛んにアップする気持ちが分かる。