これは予定稿の後で挿入したものです。
8/3、柔道の混合団体戦の日仏決戦をテレビで視聴しました。
当然ですが、フランス選手への観衆のすごい声援を聞いて、3年前、無観客の東京オリンピックの日本選手は気の毒だったなあと思いました。
1964年の東京オリンピックの時もカラーテレビで見ていましたが、今のような鮮明な映像やあらゆる角度からの撮影などがなくて迫力の度合いが違いました。
で、男女3人ずつの対決で、全取り組みが、日本人と「黒人」というのが目立ったようです。
こんなブログを見つけました。
日本って、フランスの事情など全く知らない人が多いのは分かっていますが、なるほどこんな風に適当なことが書かれているんだなあ、と思いました。
19世紀の北アフリカ植民地って、ベルベル系やアラブ系で、今も黒人差別が話題になっている国なのに、そこからの移民が多いからなどと書いてあります。
テディ・リネールらのルーツは主としてカリブ海のフランス海外県です。
だからアメリカの黒人スポーツ選手と同じで身体条件が優れています。
フランスのサッカーチームなども、黒人やアラブ人やベルベル人やその混血が多いですが、白人もいるし、いろいろで、それがスタンダードという感じですが、柔道は何だか「カリブ海ファミリー」という雰囲気ではあります。
でも、人種別統計が公式に禁止されているフランスだけあって、「強ければ国民的ヒーロー」という単純なフランス人気質は悪くないと思います。
水泳はどこの国でも黒人率が少ないことはよく知られていてそれは人種差別にも関係しているし、陸上短距離で黒人が圧倒的に強いのは身体能力に関係しているのも知られています。
日本にもいわゆるハーフの選手が増えていて、「多様性」は楽しくもありますが、トランスジェンダーの選手の問題などを思うと複雑です。
水泳のスター、レオン・マルシャンは父親が200m個人メドレーの世界二位の記録を持ち、母親もオリンピック出場のプロのスイマー、やはり遺伝子ってあるよなあ、と納得します。
考えてみると、人種だとか遺伝子とか環境とか、同じ人間でも、あまりにも差があるのに、こうやって戦わせるということの不思議も感じてしまいます。
怪我をしたり怪我をさせたり事故のリスクのない水泳は見ていて安心ですが、格闘技やアクロバティックな競技は、個人的に苦手です。
それにしても、膨大な量の情報が瞬く間に入ってくる今の時代に、オリンピック開催国にいることで見えてきたものがたくさんあって、興味深い観察を続けています。
「パリ五輪で分かったフランスの真実」というテーマでまとめているところです。