イール・ド・ベユアール の黒い聖母子

ベユアールのノートルダム教会は、岩場でさまざまな建て増しをされてきた。


有名な黒い聖母子
中世の黒い聖母子像は異教の母子像だとか、蠟燭の煤で黒くなったのだとか、いろいろ言われるが、十字軍がエチオピアのキリスト教徒の女性と出会って美しさに感動し、旧約聖書の「シバの女王」に重ねて聖母のモデルにしたなどの説もある。（旧約の「雅歌1,5-7」に「私はケダルの天幕のように、ソロモンの幕屋のように、黒いけれども美しい。私の焦げた色に目をとめるな。私は陽にやけた」というのも引き合いに出される。）
感謝の奉納版がかけられているところ。
これはマリアの赤ん坊時代というテーマの像のコピーだ。
教会の向かい側に巡礼記念品などを売る店ブティック・ノートルダムがある。野外ミサのスペースもある。8/15の聖母被昇天祭には多くの巡礼が集まるという。

ルイ11世の家と言われている場所。

第二次世界大戦でアンジェが爆撃された時、アンジェの司教はこの島に来ていて命が助かったという。この巡礼地は特定の修道会ではなく小教区が一体となって管理しているそうだ。戦火を逃れた時代の話をしてくれる人とも会った。

（ここの歴史のくわしいことは、別にまとめますが、いつもどおり記念のメダイを購入したので、次に日本で講演する機会があればいつもどおり参加者にお分けします。）

なお、黒い聖母子像は、ル・ピュイのものと同じく豪華なマントで覆われている。

本体はこういうもの。（記念に買った）