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L'art de croire             竹下節子ブログ

巡礼小旅行 その2 リール・ブシャール(L'île-Bouchard)へ

アンジェのホテルはけっこうユニークだった。


客室の電話。こんなのは始めて見た。レトロとデジタルの混合。
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朝食ビュッフェのテーブルが食堂の中でなく外にあるのも初めて見た。
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いよいよメインの巡礼地リール・ブシャールへ。

イール(島)という名がつく自治体だが、巡礼地になっている教会のあるのは島ではない部分。

ロワールを遡っていく。写真は撮れなかったけれど、シノン城があるシノン。
シノンで1529年にジャンヌ・ダルクがシャルル七世となる亡命中の王太子に謁見する。リール・ブシャールの教会は、その前にジャンヌ・ダルクが訪れた場所だ。
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巡礼者を迎えるセンター。
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左に立っているのが、17歳くらいに見えたと目撃者が証言している聖母で、右手にロザリオを持ち、左手を胸に当てて、ロザリオの十字架に接吻しなさいと子供たちに行っている。右で跪いているのは天使ガブリエル。
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これが御出現があった教会。11時のミサに出席。かなりの数の巡礼者がいた。
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御出現が公認され巡礼が認められたのは2001年以降なので、それまで祈りの対象だったメインはこの聖母子像。
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シノンの王太子に会う前にこの教会に寄ったシジャンヌ・ダルクが入ってミサに出た扉。
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内陣
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聖母と天使の御出現が何度もあったのは左手の奥。多くの感謝奉納版が架けられている。
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ガブリエルは三輪の花と三つの蕾を持っていた。
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リジューの聖女テレーズの両親の聖遺物コーナーもあった。
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この教会の御出現ストーリーは非常に興味深い。
1947年、内戦寸前のフランスを救った。
4人の子供たちそれぞれが証言できた。
司祭は無視して、何か奇跡を願って証明しなさい、というと、強度近視と乱視の少女が、聖母の言う通り、次の日に正常視力になり、司祭が注目し、トゥール市況にも知らせた。ルルドのように毎月でなく、毎日午後1時、というように聖母が時間を指定した。
現在生存者のいなくなった子供たちは誰も聖職者にはならなかったが、視力を取り戻した少女は大人になってから詳しい証言をビデオで記録されている。
巡礼者センターで視聴できる。
御出現後半世紀もかけてくわしく検証され続けてきた。

この御出現の画期的なところとその意味については後日別のところで書くのでここではこれ以上触れない。

あまりのリアルさに、かえって引いてしまうというか、距離を置いてしまう。
サレット、ルルド、ポンマンのような一種の「夢」や「想像」の余地がないからかもしれない。それらの御出現地では、人々が積み重ねてきたサイコエネルギーというものに圧倒されたのだけれど。

公認された21世紀のはじめ、2017年の御出現70周年、そして昨年出版された本を購入。
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巡礼記念品やメダイも購入。主任司祭に祝福してもらう。(もちろん日本におみやげとして持っていきます。)
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メダルを購入した店で、日本の人へのおみやげだというと、日本人の巡礼者にはじめて会ったと言われた。そしてすぐに「AKITA」と言われた。
もちろん秋田の涙の聖母像のことだ。私はすぐに、湯沢台に巡礼したこと、シスター笹川とコンタクトのある婦人と話したことなど話すことができた。

(湯沢台の聖母像のことは『聖女の条件』(中央公論新社)に書いています。)


(続く)










by mariastella | 2024-08-26 00:05 | 宗教
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