これは久しぶりにリアルタイムで書いています。
2週間前に日本に着いてはじめてデスクトップに電源を入れました。これならひらがな入力できるので書く速度が1.5倍にはなります。(ひらがなでもほぼブラインドタッチできるので。)
東京日仏会館でのダンサーとの共演、ノアの箱舟のような浜松カトリック教会でのコンサート、鎌倉日仏協会の主催の由比ガ浜カトリック教会でのコンサート、すべて無事に終わりました。
いずこも、多くの方に来ていただき、中には、東京、鎌倉と二度来てくださった方もあり、あたたかくありがたい感想もいただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
今ある写真は、浜松教会の天井と、フィリッピンの信徒さんたちが作ってくれたというこの飾りです。


由比ガ浜教会では撮影録音禁止というアナウンスがされていなかったようで、知り合いが写真を送ってくれました。コンサートの後の質疑応答やお辞儀の場面のようです。


来ていただいた方たちの間で、偶然何十年ぶりの師弟の再会という場面もあって驚きました。
音楽家の方たちがたくさん来ていただいたのもうれしかったです。
いろいろな思い出は、フランスに戻ってからゆっくり記録できたらと思います。
これが日本の最終公演なんてもったいない、またぜひ、と言ってくださった方々もいますが、体力的に無理な気がします。
こういう生演奏を確実にするには、アスリートと同じで、けがをしないよう、病気にならないよう、練習を続けるよう、集中力をたやさないよう、さまざまなプレッシャーがあります。
ミオンの曲はいずれもハーモニー、ポリフォニーが複雑で、ある意味、指揮者に丸投げできるオーケストラで弾くのと違って、一人で複数のパートをこなすし、息がぴったりと合わないとだめなので、実は非常に難しいのです。だからこそ、30年も掘り下げてきた醍醐味があります。
日仏会館の入場料からは、親子を取り巻く社会課題の解決に取り組むNPO法人フローレンスへ、浜松教会への寄付からは子供たちの教育支援に、由比ガ浜教会のコンサート参加費は能登復興支援へとそれぞれ役立てていただけるそうです。ささやかですが、音楽のひと時をみなさんとご一緒した喜びが、他の方への支援につながっていくとしたら、それがまた、私たちの演奏を豊かにしてくれるでしょう。
フランスに戻ると新学期で、翌日のバロックバレーは時差の疲れで休みますが(振り付け譜はもってきているので毎晩頭の中で復習しながら寝ます)、すぐに生徒たちも戻ってくるし、やりかけの仕事もあるので、一週間くらいは予定稿で埋めるつもりです。
ひとまずは、今回のコンサートをオーガナイズしてくださった方、お手伝いしてくださった方、足を運んでくださった方、うれしいコメントをくださった方、みなさまがたに心からお礼を申し上げます。