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L'art de croire             竹下節子ブログ

浜名湖をドライブ、舘山寺温泉、龍潭寺、新居の関所

( 東京のダンス付きコンサートの記事に、ダンサーの写真を追加しました。)
 
さて、浜松でのコンサートの後は、「温泉」を希望していた仲間のために、タクシーで浜名湖畔の舘山寺温泉でゆっくりした。
といっても、教会のコンサートの後、みなさんとお話ししたので、午後8時半にホテルに着いたら、もう真っ暗で、食堂もオーダーストップ、売店も閉まり、あるのは自動販売機だけ。一番近いコンビニは歩いて30分という。
24時間開いている店も周りにある表参道を朝に出て、昼はなだ万厨房の総菜を食べ、信徒会館でもおいしいおやつをいただいたのに、夜はスナック菓子とビール、みたいな状態になった。でも部屋はそれぞれ和洋室で広々していて、角部屋の私の部屋に集まってリビングコーナーでつつましく食事。
浜名湖も真っ暗で何も見えない。

翌日も雨もよい。部屋のバルコニーから浜名湖が見える。海みたい。
前日の畑の真ん中の教会からワープしたような感じで一気に今回の日本ではじめてのバカンス気分になる。大浴場は二種類の露天風呂だけが温泉だ。それでも仲間は夜も朝も楽しんでいた。
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朝食ビュッフェは前夜とはうってかわって、種類が豊富で、広々として、十分楽しめた。
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友人が車で迎えに来てくれた。雨が降っているから、うなぎパイファクトリーや楽器博物館も考えたけれど第四水曜が休館という間の悪さ。
でも、雨が降っている方が風情があって断然美しいという庭を勧められて、龍潭寺に連れて行ってもらった。
思えばこれまで彼と浜松で会った時は、いつもウナギを食べてばかりでいわゆる「観光」の記憶がない。

井伊家の菩提寺という龍潭寺は、確かに、雨の中でしっとりと、ひっそりと、とても印象的だった。
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これは左甚五郎の作とか。なかなかの迫力だ。
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小堀遠州の作という池泉干渉式庭園というもので、起伏の中の石の配置が遠近感を出して宇宙的な広がりを見せる。解説のアナウンスが丁寧に説明してくれる。他に誰もいないので廊下の中央に座って、雨が池に落ちる音を聴いていると、独特の世界へ誘い込まれた。
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仲間も、フランスに戻ってから、雨の音のするこの庭園のビデオを何度も見ていると言っていた。もし「雨が降っている方が美しい」と言われていなくても同じように感じたのだろうか、とふと思ってしまうけれど、雨の水曜日の昼、参詣者がほとんど私たちだけという情況は独特だったと思う。廊下にはたくさんの座布団が並んでいた。もし青空で大勢の観光客がひしめいている時にここを訪れていたら、このように心が洗われる体験ができなかっただろう。
雨の浜名湖を見ながら、次は「新居の関所」に連れて行ってもらった。
ここもとても興味深い場所だった。「出女・入り鉄砲」の警戒というのは、歴史の授業で習っていたけれど、それが実際になぜ、どういう風に、行われていたのかなんて想像したこともなかった。
途中で三ヶ日ートの後は、「温泉」を希望していた仲間のために、タクシーで浜名湖畔の舘山寺温泉でゆっくりした。
といっても、教会のコンサートの後、みなさんとお話ししたので、午後8時半にホテルに着いたら、もう真っ暗で、食堂もオーダーストップ、売店も閉まり、あるのは自動販売機だけ。一番近いコンビニは歩いて30分という。
24時間開いている店も周りにある表参道を朝に出て、昼はなだ万厨房の総菜を食べ、信徒会館でもおいしいおやつをいただいたのに、夜はスナック菓子とビール、みたいな状態になった。でも部屋はそれぞれ和洋室で広々していて、角部屋の私の部屋に集まってリビングコーナーでつつましく食事。
浜名湖も真っ暗で何も見えない。

翌日も雨もよい。部屋のバルコニーから浜名湖が見える。海みたい。
前日の畑の真ん中の教会からワープしたような感じで一気に今回の日本ではじめてのバカンス気分になる。大浴場は二種類の露天風呂だけが温泉だ。それでも仲間は夜も朝も楽しんでいた。


朝食ビュッフェは前夜とはうってかわって、種類が豊富で、広々として、十分楽しめた。

友人が車で迎えに来てくれた。雨が降っているから、うなぎパイファクトリーや楽器博物館も考えたけれど第四水曜が休館という間の悪さ。
でも、雨が降っている方が風情があって断然美しいという庭を勧められて、龍潭寺に連れて行ってもらった。
思えばこれまで彼と浜松で会った時は、いつもウナギを食べてばかりでいわゆる「観光」の記憶がない。

井伊家の菩提寺という龍潭寺は、確かに、雨の中でしっとりと、ひっそりと、とても印象的だった。


小堀遠州の作という池泉干渉式庭園というもので、起伏の中の石の配置が遠近感を出して宇宙的な広がりを見せる。解説のアナウンスが丁寧に説明してくれる。他に誰もいないので廊下の中央に座って、雨が池に落ちる音を聴いていると、独特の世界へ誘い込まれた。






仲間も、フランスに戻ってから、雨の音のするこの庭園のビデオを何度も見ていると言っていた。もし「雨が降っている方が美しい」と言われていなくても同じように感じたのだろうか、とふと思ってしまうけれど、雨の水曜日の昼、参詣者がほとんど私たちだけという情況は独特だったと思う。廊下にはたくさんの座布団が並んでいた。もし青空で大勢の観光客がひしめいている時にここを訪れていたら、このように心が洗われる体験ができなかっただろう。

雨の浜名湖を見ながら、次は「新居の関所」に連れて行ってもらった。
ここもとても興味深い場所だった。「出女・入り鉄砲」の警戒というのは、歴史の授業で習っていたけれど、それが実際になぜ、どういう風に、行われていたのかなんて想像したこともなかった。
浜名湖畔にはミカンの木がいっぱいだ。静岡一の産地だそうで、特に有名な三ヶ日(みっかび)みかんの販売所に寄って、10月ならではという「早生みかん」を買う。
仲間は車の中でもう食べていた。
浜松駅の近くではもちろんウナギを食べた。
仲間の一人はウナギが苦手だと言っていたのに、老舗のウナギには舌鼓を打っていた。
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往きの新幹線は、自由席の方が楽器を置くスペースをとれるからといわれて自由席だったのだけれど、帰りは指定席をとってゆっくりと品川に戻った。山手線で原宿に戻り、表参道を歩いて帰る道には平日の夜なのに観光客があふれていた。
万聖節のバカンスに入っていたせいか、家族連れのフランス人も多くなっていた。フランス語があちらこちらでとびかっている。

翌木曜はオフ、金曜日はうちで「合わせ」をして土曜の最終コンサートに備えることにする。
木曜日、仲間たちは上野などに出かけたようだが、私は編集者との打ち合わせやメールのやりとりで一日過ごす。Hは太田記念美術館の他、山種美術館にも行ったそうだ。過去のコンサートで彼らを連れて行った場所で、ここの喫茶で食べたのがはじめての「和菓子」体験だったそうだ。






by mariastella | 2024-11-20 00:05 | 日本
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