10/19 の土曜、今回友情出演してくださった高溝斐加里さんのバレエスタジオでダンスとの合わせをした。
私たちの送った音源が、前にダンサーと共演した以前のものだったので、パの終わりの「間」をとっていないヴァージョンで、それを調整しなくてはならないし、テンポもあらためて案配しなくてはならない。
それでも、音楽が踊られて受肉する、いわば実体化するのはわくわくするし、つい、見とれてしまう。祝祭感があふれる。
ダンスとのリハーサルの後でうちに戻ってダンスなしの曲の合わせをする。
日本の曲のアレンジのニュアンスを付け加えて、迫力が増したけれど、次の日にすべてを思い起こすことができるかどうか不安だ。
当日の動画の一部は、果たせなかった沖縄公演の関係者に送ってもらうことにした。
動画からスクショしたダンスの写真。
オペラ「ニテティス」でナイル河の祭典で踊る「水兵の踊り」
オペラ・バレエでの踊りはバロック風のドレスで、でも透明感があって脚の動きが見える工夫がされている。普通ソロのバロックダンスは5mx5mの空間が必要なのだけれど、このステージには奥行きがなくて、それを工夫して優雅にのびのびと踊ってくださった高溝さんに感謝。
終った後のパーティでいろんな方と記念写真を撮ったけれど、私たちは楽器をケースに戻しただけでスマホも持っていないので手元に写真がない。
本郷教会の方々にも来ていただいたし、今年のはじめに亡くなった読者の未亡人となったお連れ合いも来てくださった。美しい花束やさまざまなおみやげもいただいた。
2003年の最初のコンサートに来てくれた私の母も、叔父も、世話をしてくれた方も、友人となった神父さんも、共演してくれたヨネヤマママコさんも、2010年のコンサートに来てくれたスクルス神父も今はもういない。でも、今まで応援してくれた方みなが見守ってくれているような気がした。
日仏関係の考察と私の音楽活動について書いた本の来春出版に向けて表紙や章扉のイラストを描いてくださるじゃん~ぽーる西さんご一家ともご挨拶できた。
このコンサートを企画構成してくださった丸山有美さんは白水社『ふらんす』のもと編集長で、私とじゃん~ぽーる西さんご夫妻は数年間同時に連載していたので、なんだか前からのお知り合いであるような気さえする。
今回のコンサートにご招待できたのはまったくの偶然だったのだけれど、ご縁があったとしか思えない。
高溝斐加里さんのご両親も来てくださったばかりかいろいろお手伝いまでしていただいた。
天気もよく、とてもぜいたくなひと時を分かち合うことが出来た。
司会の丸山さんは和服という絶妙なチョイスで、打ち上げは斐加里さんとトリオとの5 人で、恵比寿駅の近くの創作ソバ料理の「箸庵」でお食事を楽しんだ。
まるで夢のような午後だった。