Deux amis discutent>
--Hier, au restaurant, on m'a refusé l'entrée!
-- Ah bon? Qu'as-tu fait?
--Ben, j'ai quand même pris le plat et le dessert.
友人同士の会話。
「昨日、レストランで入店を拒絶されたんだ!」
「ほんとかい? 一体何をしたんだい?」
「ああ、でも、メインディッシュとデザートは食べたから!」
フランスのレストランのセットメニューはたいてい、前菜、メインディッシュ、デザートの組み合わせになっています。前菜とデザートのどちらかだけをメインディッシュと組み合わせることができるのも一般的です。
この前菜「アントレ」というのは入り口という意味で、「拒絶された」という強い動詞を使ったので「入店拒否」だと聞き手に誤解されたわけです。
入店拒否なんて、いったい何をしでかしたのか、と驚く友だちに、「メインとデザートは食べたから、」と答えることで、拒絶されたのは入店ではなくてアントレだと分かった、という話。
でも、アントレを拒絶されるなんて不思議でもあります。
選んだアントレを切らしていたとか、アントレに特別な注文をつけたのを無理だと断られたのか、ちょっと不自然かも。
前菜でも「オードブル」hors-oeuvreは、選べる組み合わせのセットメニューというよりoeuvre(作品)という名にふさわしいコースメニューの前菜です。
その他に注文しなしても出てくるamuse-bouche とかamuse-gueuleという突き出しのようなものもあります。口を楽しませるものという意味で、
「l'appétit vient en mangeant」
ということわざみたいなものを連想します。
「食欲は食べていると湧いてくる。」
つまり、とくにおなかが空いていなくても、食べ始めると食欲が出てくる、という意味ですが、なにかを始めるとのめりこんでしまうとか、何かを手に入れるともっと欲しくなる、などにも使えます。
フランス語は食べ物や食事に関する表現が豊かなのでいつかまた紹介しましょう。