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L'art de croire             竹下節子ブログ

大阪万国博覧会に行く

4/18には大阪万博へ。
オープニングと初日は悪天候でおやおやというイメージだったけれど、幸いお天気に恵まれた。

ニューオータニの朝食ビュッフェはパンがおいしい。
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でも私はやっぱり和食。子供の頃から実家の朝食はサンドイッチにミルクティなどだったから、朝の和食はお泊りの「旅館」のものという刷り込みがまだ残っているかも。
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万博のマスコットの姿が見える。ミャクミャクという気味の悪いキャラ。
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会場の夢洲に行くのは地下鉄一択ということだ。森ノ宮から乗り込む。

前に万博に行ったのは2005年の愛知万博。マリオットホテルに泊まった。
ベトナムの楽器やインドの木製の象など、いろいろな民芸ものを買ったし、森の精のキャラクターのことも覚えているけれど、各国パビリオンの外見の印象があまりない。並ばないで住む場所で、ショッピングという雰囲気だった。

目を惹くパビリオンが広がる別世界という印象は1970年の大阪万博のイメージの方が強烈だ。
「万博開催まであとxx日」という表示があって、3月15日というその日が確か東大の合格発表の日と同じかほとんど同じだったので、それを見る度に、合格発表の後ですぐに万博に行こうと楽しみにしていた。前年が大学紛争のために入試中止になった年で、受験できるかどうかさえ不安だったので、そのハードルを超えた解放感が大きかった。母といっしょに夕方から出かけて、電飾に浮き上がるスイス館の美しさを今も覚えている。その後ゴールデンウィークにも、そして夏休みにも出かけたので、最低三度は訪れた。いろいろと懐かしい。

だから「大阪万博」というのにノスタルジーをそそられて、ちょうど帰国中だから行くことに決めていたのだ。
でも、会場の建設が大幅に遅れているとか、トイレがないとか、埋め立て地だから地震が来たらすべて沈むだとか、メタンガスが発生したとか、カジノ誘致のためだとか跡地を中国が使うことになっているとか、切符が売れていないとか、デマも含めたマイナス情報をずっと耳にしてきたので、「大丈夫か?」と不安だった。
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混雑しているかと心配でもあったけれど、広いし、時間予約制だし、全体としてすんなり進んだ。当日予約できるアトラクションもその場でいろいろ手配した。

dマガジンの雑誌で読んで一番おもしろそうだと思ったのは大阪ヘルスケアパビリオンのリボーン体験で自分の未来の姿を予測というものだったけれど、その日の予約はもういっぱいだった。けれども夕方に空きができたので入ることができて、リボーン体験(自分の25年後のアバターと会える)ができた。結局そこが一番万博らしいテクノロジー体験ができる場所だった。
後は、未来志向の先端というイメージが55年前の万博と大して変わっていないことに驚く。もちろんデジタルの技術は比べ物にならないだろうけれど、例えばお台場の「チームラボ」での体験と似たようなものがたくさんあるので、新鮮さも驚きもほとんど感じられない。
でも個性的なパビリオンが並ぶ全体の雰囲気は、懐かしいと同時に、ここでしか味わえない壮大さを楽しめた。

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これはフランス館。夜は三色にライトアップされていた。人がたくさん並んでいるところには入らないことにしたので入っていないけれど、建物は個性的だ。55年前のフランス館は小ぶりで地味で、中ではさまざまなシャンソンが流れていたのを覚えている。
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最初に予約していた「生命の未来 Future of life」とかいうところ。
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最初からチームラボ風味。
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その向かいにある中国館がいい感じ。今回の万博はひたすら楽観的な未来と進歩でなくてエコロジー風味が大切なのでうまく取り入れている。
(暑いので外にミストが出されているが、メタンガスが混ざっているとかなんとかいう話もあった。)
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クウェート館。 屋根のデザインが目を惹く。案内スタッフの男女の服装も。
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大きさで勝負しないでかわいいデザインはオーストリア。内側の五線譜に音譜などが配されている。音楽の都ウイーンの雰囲気。
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多少並んでもどうしても入ると決めたのがブラジル館。3月にブラジル民俗学者のマリアと知り合って6月のパリでアマゾン河流域フォーラムに招かれたからには、必見だ。「我々の存在の真意とは」というキャッチフレーズが印象的。
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他の多くのパビリオンと同様、外側に屋台のような軽食や飲み物を買えるコーナーがある。ブラジル・コーヒーも飲める。
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「我々の存在の真意とは」というキャッチフレーズはシンガーソングライターのカエターノ・ヴェローゾの言葉(歌詞?)のようだ。「目的」と訳しそうだが「真意」と訳したのがより哲学的で秀逸だ。
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開館がオープニングに間に合わなかったというのもブラジルっぽい感じ。
中では無料でカラフルなポンチョが配られる。私の入った時は、たまたまだろうが、男性スタッフが男性客にブルーのポンチョを、女性スタッフが女性客にオレンジ色のポンチョを配っていた。他のパビリオンもそうだけれど、どこでも昔ながらの「男」と「女」の二種の分け方が基本で、あれ、あのLGBTQ+だのは結局アングロサクソンの一過性のブームなの?と思えてしまうのもおもしろい。

膨張式彫刻のスケールと迫力はすごくて、全て楽しめた。マリアと出会っていなかったらスルーしていたかもしれない。
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これは屋外展示で最も興味深いと思った「世界最大の亜化石オークツリー」
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トルクメニスタン館。奇をてらった感じがしない安心感。
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ポルトガル館の威容。ブラジルを占拠した過去の力を思い出してしまう。
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シャインハットというEXPOホールでのフィジカル・ツイン・シンフォニーというのはオープニング期間だけのライブだった。
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本格的なホール。
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下のブログにあるように、たった30分なのに観客も巻き込む演奏と踊りとIAと、すごい熱量で、「ライブ」というものの秘密にはじめて触れた気がする。このようなタイプのライブにはこれからも行くことがないだろうから貴重な体験だ。

文字が音楽になるという「誰でも自分の思いを音楽にすることができて、誰でも演奏できる」という「画期的」なものらしいけれど、正直言って、「感動」というレベルではない。ただ、パフォーマーたち、とくにダンサーらの熱気がすごい。
どういう趣旨なのか、いわゆる身体障碍者ダンサーらがすばらしいパフォーマンスで、去年のパリのパラリンピックの開会式を思い出してしまった。
特にこのソリストは圧倒的な技術と表現力。
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デシベルが高過ぎで観客一体型のこんなコンサートにはこれからも縁がなさそうなので、いい体験をした。

UAE(アラブ首長国連合)館の前のパフォーマンス。
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こういう民族衣装のグループを見ると、フランスだったら、イスラム過激派などを連想して不安になるだろう。でも、日本で、そして万博では、ロシアが参加していない、イスラエルとパレスティナの緊張などの政治性はあるものの、「イスラム」は他の「民族衣装パフォーマンス」でしかないユルイもので、ほっとする。

UAE館の内部。デジタルパフォーマンスよりも、「実物」のスケールが大きいのが万博ならでは。
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世界一大きい木造建築とかいう大屋根リングを歩いてみる。
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上からいろいろなパビリオンが見渡せる。
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オーストラリア館へ。オーストラリアを旅したのは1997年のことだけれど、強烈な印象が残っている。
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このオーストラリア館に付属する屋台でランチを買って食べた。
いい天気、いい温度だけれど、大阪の真夏にはどうなるのだろう。


これはインドネシア館。インドネシアは2009年初めのバリ島に行っただけで、これも記憶に刻まれた旅だった。
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オーストラリア館の外にはコアラ、カンガルー、ダチョウのオブジェがあったが、象が見えるのはタイ館だ。この建物のデザインもいい。
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体験として一番楽しかったのは、最初に書いたように大阪ヘルスケアパビリオン。
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ここを出るともう陽が落ちて照明が美しい。右はフィリピン館。
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予約していた最後のアトラクション、水(海水)と光のスペクタクル。精霊たちも現れるストーリー仕立てになっている。陽が落ちると肌寒く、ブラジル館でもらったポンチョが役に立った。
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出口近くでは、花火でなくドローンによるパフォーマンス。
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おお、日本館って入り口に近いこんなところにあったんだ。
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閉園近くまでいて、地下鉄駅に向かうすごい列が一時間くらい待つかと思ったが、とまらないでゆっくり歩くよう誘導され、実際、止まることなく改札を通過、その後も、車両の全体に振り分けられるように導かれたので、すんなりと出発できた。外国人もたくさんいるのに、みなが日本人のようにおとなしく誘導されているのにも感心した。やればできる、って感じ。
ここに載せなかった三菱館など他にも予約してから回ったけれど、広大な万博会場のほんの少しだった。でも今は、何度も訪れる人がSNSで情報を流してくれているから、誰でもいろいろなところを追体験できる。昔の万博と比べてそれが一番の違いかもしれない。

それでもこの日は2万2千歩も歩いた。
秋に来る時はもう終わっているから、2025年春の思い出として、この日の万博訪問は正解だったと思う。

ニューオータニに戻ると大阪城公園と大阪城のライトアップが美しかった。
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by mariastella | 2025-05-14 00:05 | 日本
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