性格のまったく違うユダヤ人のいとこ同士がニューヨークから祖母のルーツを求めてポーランドに旅をする。ナチスのルブリン強制収容所を訪ねるツアーに参加して、途中でわかれて祖母の住んでいた家を訪ねる。
主演の1人、妻子も仕事もあって幸せだが気の弱いデイヴを演ずるジェシー・アイゼンバーグが監督、脚本も担当していて、いとこにあたるベンジーの方は孤独で躁鬱っぽくて感情の起伏も激しくそれでいて不思議な魅力もある男で、キーアン・カルキンが好演している。
ツアーの仲間たちやユダヤ人ではないガイドとのいろいろなからみで、みなが自分の「本音」と向かい合ってしまうような旅。
ガイドはオクスフォードで歴史学を学ぶイギリス人という設定だが、俳優は日本人とのハーフだそうで、ツアーの客であるユダヤ人たちとの「違い」がわかりやすい。
観ているとなんだか自分もこのツアーに参加しているような気がする。
ショパンの曲が随所で流れるのも印象的。
コメディタッチで笑えるところは多いのだけれど、最後に、デイヴには帰る家庭があるのにベンジーが一人空港で座っている目の虚ろさというか、底から透けて見える痛みというかの救いようのなさが後味として残る。