(前の記事の続きです)
Q : パレスチナにおけるこのライバル関係をどのようにして終わらせることができるでしょうか?
A : 2ヶ国を別々に認めるというのはすでに困難です。優れたジャーナリストのギデオン・レヴィ(「Haaretz」の主幹)が言うように、一つの国に統一するという意見がイスラエルでもパレスティナでも増えてきています。ヘブライ語を現代語によみがえらせたEliezer Ben Yehudaは、エルサレムに移住した1880年代にすでに、その構想を持っていました。それはスイスと同じタイプの「州」分けでの連邦国でした。
しかし、直近の情勢においては、外国の仲介によってしか自体の解決は考えられません。
(終わり)
参考
Sekko : スイスって、確かに、イタリア語圏、フランス語圏、ドイツ語圏などと、共通語さえちがう州からなっている。こういう共生の仕方も可能なのだ。しかも「永世中立国」。
子供の頃、世界の国で一番好きなのはどの国かと両親に聞くといつも「スイス」と返ってきた。両親は何度もヨーロッパに来たけれど、最後の滞在でもう一度行きたいところはと聞くとやはりスイスだった。1991年に両親と訪れて以来、一度も行っていない。両親とも戦争の記憶のトラウマがある世代だから、「スイス=平和」が夢で憧れだったのだろう。
ベン・イェフダーの構想したようなイスラエルがパレスティナに生まれる日は果たして来るのだろうか。