日本からのゲスト

ここ1年程、日本から来る人がゲストルームに泊まったりうちに滞在したりすることがほとんどなかった。私自身は去年の秋のコンサート、今年の春の旅行と日本に2度帰っているけれど、日本から誰か来ると大興奮するのがうちの猫たちだ。

スーツケースを開けるとすぐに陣取る。

どういうわけか、「食いつきがいい」と言われるしらす干し系のキャットフードには見向きもしない。DNAが違うのか。
日本から持って来るものはいつも包装がきれいだ。クッキーの配分も繊細。マスカットやオーロラブラックという大粒の葡萄をまるごと入れたお菓子は賞味期限が短い。
レモンケーキ。
これはスイートポテトとリンゴのケーキ。
高野フルーツのメロンパン、中にマスクメロンが入っている。
これは前にもいただいた糸で切るフルーツ大福。
大阪万博で買ったというミャク・ミャクさきいか。青いのはほんのりラムネ味、赤いのは紅生姜味とあるけれど、思わず裏返して着色料の種類をチェックしてしまった。なんだか食べるのをためらってしまう。フランス人へのプレゼントには絶対無理。右の缶にも何か青と赤のものが入っているのかと思ったけれど、普通のミニゴーフルでほっとした。いつもゴーフル缶を再利用しているのだけれど、これは手元に置いておくには癖が強すぎる。
すぐ読めそうな新書版の本を2冊（『思考実験』と『詭弁論理学』）持ってきてもらった。といっても、春に自分で買った本も全部は読めていない。コミックは高校の頃からよんでいる定番でdマガジンでは読めないもの。これも実は読めないまま何冊か溜まっている。（表紙の猫は必ず切り抜いてコラージュに使っている。）
いろいろと珍しいものを食べたけれど、庭に出ると、ブドウやラズベリーがなっていた。何がほんとうにおいしいのかよく分からなくなる。
これは9月はじめのことで、まだ35℃の暑い東京から17℃のパリ（その日の最高気温も22℃くらいだった。）に着いて、同じ北半球とは思えない差だ。これでは私が日本に行く10月半ばもまだまだ暑いのかもしれない。去年の浜松でのコンサートで仲間が蚊に刺された。何を着ていくべきか迷う。