Q : 社会を危機に陥らせる要因とは何ですか?
民衆の貧困化、エリートの増加、国家の発展の緩慢化の三つです。この三つの中で、エリートの増加がもっとも根本的なものです。
貧困は民衆の怒りを生みますが、それだけではクライシスに至りません。怒りが効果的なアクションへと変容するためにはエリートによる構造化が必要です。運動を組織化する能力があり、それに必要なネットワークを持っているのはエリートだからです。
Sekko : フランス革命が、啓蒙の世紀に養われた一部の貴族、聖職者、知識階級というエリートなしには発生しなかったことはよく知られている。アメリカの独立戦争を助けたのもフランスのラ・ファイエット侯爵のような啓蒙思想の人だった。フリーメイスナリーという超国家的アイデンティティも有効だった。